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台プラ王永慶氏、「中台交流は加速・拡大すべき」


ニュース その他分野 作成日:2008年9月5日_記事番号:T00010033

台プラ王永慶氏、「中台交流は加速・拡大すべき」

 
 台湾では最近、政治、経済が不安定な状況となり、馬英九政権はその対応力が試されている。そんな中、域内製造業最大手の台塑集団(台湾プラスチックグループ)創業者、王永慶氏は政府に対し、「両岸(中台)交流のスピードを上げ、交流範囲もさらに広げるべき。そうしてこそ台湾の発展に真の利益となる」と提言した。5日付工商時報が報じた。

 王氏はまた、「今のところ、中国に進出する台湾企業の権益保障、中台貿易における関税の合理化、金融サービス業・重大工業投資などの開放は進展が見られない。大陸(中国)からの台湾観光客開放だけでは不十分だ」と不満を述べ、「政府は企業の求めによく耳を傾けるべきだ」と指摘した。

 今年91歳を迎えた王永慶氏は、すでに一線から退いているが、今なお台プラ集団の精神的支柱であり続けている。同氏は自社の将来のみならず、台湾の政治および経済情勢にも関心を寄せており、その影響力のある発言は市場の指標となるとされる。