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《新型肺炎》忘年会や春節旅行の取り消し続々、感染拡大に懸念(トップニュース)/台湾


ニュース その他分野 作成日:2022年1月13日_記事番号:T00100542

《新型肺炎》忘年会や春節旅行の取り消し続々、感染拡大に懸念(トップニュース)/台湾

 桃園市で新型コロナウイルスの変異株、感染力が強いオミクロン株の域内感染が急拡大し、台北市でも域内感染が増える中、企業の春節(旧正月、2022年は2月1日)前の尾牙(忘年会)の開催自粛や、オンライン開催への切り替えが相次いでいる。貸し切りバス業界では、例年の4割だった尾牙向けの予約率がキャンセル続発で1割まで低下し、例年の6割だった春節シーズンの予約率が2〜3割に低下した。13日付工商時報などが報じた。

/date/2022/01/13/00hou_2.jpg侯友宜・新北市長は、公的機関は手本として、新型コロナの感染対策を徹底できなかったり、大勢で密になる場合は、イベントの開催延期を検討すると語った。既に会食を一部中止したようだ(12日=中央社)​

 会食は感染リスクが高く、中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は9日、宴席で自席のテーブルを離れて乾杯することを禁止した。

 昨年の業績が絶好調だった海運業界では、コンテナ海運の徳翔海運(T.S.ラインズ)と貨物フォワーダーの台驊国際投資控股(T3EXグローバル・ホールディングス)が22日に予定していた尾牙の開催中止を決定した。T3EXは、春節明けの春酒(新年会)に変更すると説明した。例年は五つ星ホテルで顧客を招き、20〜30卓規模の尾牙を開催していた。

 海運大手、万海航運(ワンハイラインズ)は、22日の尾牙を開催するか検討中だ。

 電子機器受託生産サービス(EMS)最大手の鴻海精密工業やパソコン大手、華碩電脳(ASUS)に続き、明基友達集団の電子機器受託メーカー、佳世達科技(Qisda)も10日、12日夜に南港展覧館で600卓規模で開催予定だった尾牙を、オンライン開催に切り替えると発表した。

 桃園空港関連の域内感染が発生する前の昨年末の時点で、台塑集団(台湾プラスチックグループ)や製紙最大手の正隆(CLC)が尾牙の開催自粛を決定した。レストランチェーン最大手の王品集団や、金融大手の富邦金融控股(富邦フィナンシャル・ホールディングス、富邦金)は、大規模な尾牙は開催しないと発表した。

域内旅行バス、4割運休

 貸し切りバス業界団体、中華民国遊覧車客運商業同業公会全国聯合会の魯孝亜・理事長は、近ごろの新型コロナ域内感染発生後、貸し切りバス予約の取り消しが相次いでいると明かした。1割ほど残っている尾牙向けの予約も、延期や取り消しの可能性があると懸念を示した。

 魯・理事長によると、貸し切りバスは通常、域内旅行客向けが5割、海外からの旅行客向けが3割、シャトルバスが2割を占める。域内旅行客向けの車両は現在、4割が運行を停止している。

 

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