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《新型肺炎》コンパル桃園工場、従業員のコロナ感染で稼働停止(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2022年1月17日_記事番号:T00100592

《新型肺炎》コンパル桃園工場、従業員のコロナ感染で稼働停止(トップニュース)/台湾

 ノートパソコン受託生産大手、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)は16日、桃園市の平鎮工場の従業員2人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。平鎮工場は15日夜から稼働を停止し、従業員1,500人と、8〜15日に出入りしていた全員に検査を実施。17日、新たに従業員1人の感染確認が発表された。鄭文燦・桃園市長は、平鎮工場は7日間停止すると述べた。桃園国際空港から市中感染が広がる中、受託生産大手が工場の稼働を停止したのは初めてだ。工商時報電子版などが伝えた。

/date/2022/01/17/00compal_2.jpg桃園市政府が平鎮区に増設した新型コロナ簡易検査会場には、行列ができた(16日=中央社)

 コンパルの従業員2人(第1万7,883例、第1万7,884例)は交際中で、15日に感染が確認された。7日、クラスター(感染者集団)が発生した中壢区の聯邦商業銀行(ユニオン・バンク・オブ台湾)健行支店の行員が春節(旧正月、2022年は2月1日)前の尾牙(忘年会)を開催していた西堤牛排(テイスティー・ステーキ)中壢中山店の隣のテーブルで食事をしていた。

 中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は17日、同工場は稼働を停止しており、1,595人に対する検査の結果、1人(第1万7,972例)の感染を確認したと説明した。

 コンパルは、平鎮工場はノートPCや、モノのインターネット(IoT)製品を主に生産しており、生産能力は大きくなく、中国やベトナムの工場で代替生産が可能なため、財務や業務に大きな影響は出ないと説明した。

 コンパルは、従業員の感染を受け、人員の出入りや、工場やビル間の移動を制限した。グループに分けての分散勤務や、テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)は実施していない。

TSMC​など、防疫対策強化

 桃園市に工場がある、▽ノートPC受託生産大手、広達電脳(クアンタ・コンピューター)、▽英業達(インベンテック)、▽鴻海精密工業傘下で、スマートネットワーク製品を手掛ける鴻佰科技(イングラシス・テクノロジー)、▽電源装置大手、台達電子工業(デルタ・エレクトロニクス)、▽プリント基板(PCB)メーカー、瀚宇博徳(ハンスター・ボード)──は、▽エリアやフロアごとの出勤、▽工場区間の移動禁止、▽訪問謝絶──など防疫対策を引き上げた。

 ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)と傘下の世界先進積体電路(VIS、バンガード・インターナショナル・セミコンダクター)、大手の聯華電子(UMC)は17日、グループごとの分散出勤、訪問謝絶などの対策実施を決定した。

 通信キャリア大手の▽中華電信、▽台湾大哥大(台湾モバイル)、▽遠伝電信(ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ)──、金融大手の▽中国信託金融控股(中信金、CTBCフィナンシャルホールディング)、▽国泰金融控股(キャセイ・フィナンシャル・ホールディングス)、▽富邦金融控股(富邦フィナンシャル・ホールディングス、富邦金)──などは、北部の従業員のテレワークを開始した。

忘年会は禁止せず=陳部長

 企業の防疫対策強化を受け、陳・衛福部長は16日、企業の早めの対策に反対しないが、市民向けのサービスを停止せず、社会が正常に運営されることを望むと述べた。

 また陳・衛福部長は14日、防疫レベルを第3段階(レベル3)に引き上げる基準には達しておらず、尾牙の開催は禁止しないと語っていた。

 

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