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《新型肺炎》電子業界が防疫対策一斉強化、桃園クラスター拡大で(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2022年1月18日_記事番号:T00100614

《新型肺炎》電子業界が防疫対策一斉強化、桃園クラスター拡大で(トップニュース)/台湾

 桃園市の洋食レストラン、西堤牛排(テイスティー・ステーキ)中壢中山店を中心とした新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)で、複数の電子メーカー勤務の従業員に感染が拡大する中、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)のほか、電子機器受託生産サービス(EMS)最大手の鴻海精密工業や液晶パネル大手の群創光電(イノラックス)など電子大手も、従業員の感染防止のため、分散勤務、顧客の訪問制限、春節(旧正月、2022年は2月1日)前の尾牙(忘年会)の中止など防疫対策を強化している。経済部は、新型コロナで生産が止まる事態を回避するため、既に製造業に防疫対策の準備を呼び掛けており、今後感染状況に応じてガイドラインを見直すと説明した。18日付経済日報などが報じた。

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 ノートパソコン受託生産大手、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)は15日、テイスティー・ステーキで食事した従業員2人の感染が確認され、平鎮工場の稼働を7日間停止した。17日までに、従業員の感染確認は3人に増えた。

シャトルバス運行停止

 鴻海は、会議はオンライン会議方式を優先し、桃園エリアの工場では工場間の往来を禁止する。フィットネスジムなど社内施設の利用を停止する。

 緯創資通(ウィストロン)は、従業員に毎日の健康状態を報告させている。分散勤務は計画段階で、まだ導入していない。

 英業達(インベンテック)は、17日から桃園市の工場エリアで分散勤務を開始した。

 イノラックスはきょう18日から、北部と南部の工場で、シャトルバスの運行を停止し、工場間の移動を制限する。あす19日から、苗栗県の竹南工場で分散勤務か、在宅勤務を実施する。台北事務所は既に分散出勤を導入しており、感染状況が深刻な地域では業務内容によって在宅勤務を申請できる。

 友達光電(AUO)は、防疫対策を柔軟に調整し、感染状況により在宅勤務の実施を決定する。

TSMC、北部で尾牙中止

 ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は17日、顧客の訪問謝絶や分散勤務を実施すると発表したほか、北部エリアの工場の尾牙を開催しないと表明した。

 聯華電子(UMC)も、部門ごとで実施予定だった尾牙を中止する。

防疫対策の見直し要請

 経済部は、現在は新型コロナ感染状況に応じて個別に対応しており、全体の対策はまだ必要ないと説明した。

 一方、製造業に対し、▽工場の拡張、▽従業員の増員、▽従業員宿舎の増設、▽生産ラインの増設──などを実施すれば、ガイドラインに従い、防疫対策を見直すよう求めている。

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