ニュース 社会 作成日:2022年1月22日_記事番号:T00100709
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は22日、華碩電脳(ASUS)傘下の亜旭電脳(アスキー・コンピューター)の桃園国際空港そばの工場で、従業員64人の新型コロナウイルス域内感染を確認したと発表した。同工場の感染者は計70人となった。大部分が外国人労働者だった。指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は21日、域内感染を制御できるのは早くても春節(旧正月、2022年は2月1日)明けになるとの認識を示していた。22日付自由時報などが報じた。
同工場で21日、クラスター(感染者集団)が発生した洋食レストラン、西堤牛排(テイスティー・ステーキ)中壢中山店を9日に利用していた外国人労働者2人(第1万8,219例、第1万8,220例)を含む6人の感染が確認されたことから、1,005人に検査を行ったところ、64人の感染が確認された。うち1人は退職し、帰国時の検査で感染が確認された。
感染が確認された70人は、台湾籍7人、フィリピンなど外国籍63人。同工場のフィリピン籍の労働者は381人。従業員宿舎では、1室に14〜20人余りが生活していた。
アスキーの工場は、桃園国際空港そばの遠雄自由貿易港区(FTZ)にある。鄭・桃園市長は、遠雄自由貿易港区の全員、1万人以上の検査を実施すると表明した。レストランや教会でも検査を行い、検査会場を増設すると述べた。
桃園空港に設置した前進指揮所の指揮官、衛福部付属医療・社会福利機構管理会(医福会)の王必勝・執行長は22日、きょう2,000人を検査する予定で、遠雄自由貿易港区の30社の工場が予防のため操業を停止すると説明した。
実聯制行わず検査対象漏れ
テイスティー・ステーキ中壢中山店を利用していた外国人労働者2人(第1万8,219例、第1万8,220例)の感染確認が遅れたのは、席を予約していなかったほか、▽「実聯制」(連絡先など最低限の個人情報を取得し、最大28日間保管)を行っておらず、当初の検査対象に含まれていなかったためだ。最近のニュースも見ていなかったようで、症状が出てから検査を行い、その後の調査でテイスティー・ステーキ中壢中山店を利用していたことが分かった。
アスキーは21日、22〜23日に新北市中和、桃園市楊梅、新竹県竹北、桃園市のオフィス・工場で全面消毒を行うほか、週明けの24日から従業員の分散勤務を実施し、顧客の訪問を制限するなど、接触リスクを減らすと発表した。
【図】
【セミナー情報です】
日本人向けワイズ経営塾、台湾新任編で、経営の基礎と、台湾のビジネス環境を学びませんか?2月25日開講。オンライン受講も可能です。
検索は「ワイズ、2月新任編」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722