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《新型肺炎》桃園FTZで感染100人超、全面操業停止(トップニュース)/台湾


ニュース 社会 作成日:2022年1月24日_記事番号:T00100728

《新型肺炎》桃園FTZで感染100人超、全面操業停止(トップニュース)/台湾

 桃園国際空港近くの自由貿易港、遠雄自由貿易港区(ファーグローリー・フリートレードゾーン、FTZ)で23日、加値園区に入居する複数の企業の従業員計30人、24日に計2人の新型コロナウイルス域内感染が確認され、クラスター(感染者集団)は計102人に膨らんだ。華碩電脳(ASUS)傘下、亜旭電脳(アスキー・コンピューター)が23日時点で計73人のほか、鴻海精密工業傘下の鴻佰科技(イングラシス・テクノロジー)が計17人に上り、2社の工場は無期限停止となった。他30社も操業を停止した。あす25日に加値園区の約3,000人に2回目のPCR検査を行う。鄭文燦・桃園市長は、少なくとも3回の検査で、水面下に潜んでいる感染者がいないことを確認しない限り、操業を再開しないと述べた。24日付経済日報などが報じた。

/date/2022/01/24/00zheng_2.jpg鄭・桃園市長(中)は23日、従業員宿舎も、感染リスクが高い汚染区域(レッドゾーン)に設定したと述べた(23日=中央社)

 クラスターが発生した洋食レストラン、西堤牛排(テイスティー・ステーキ)中壢中山店を9日に利用していたアスキーの外国人労働者2人の感染が確認され、同社で感染が70人に広がっていたことから、遠雄自由貿易港区の全員1万人に検査を実施。23日、加値園区に入居するアスキー3人、イングラシス17人、他7社で10人の感染確認が発表された。イングラシス17人のうち4人は、新竹県湖口工場の従業員で、桃園工場に応援として派遣されていた。24日にもアスキーとイングラシスから2人の感染確認が発表された。

 中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)の荘人祥・報道官は、アスキーとイングラシスの2社の従業員全員に対し、スマートフォンの位置情報機能を利用して行動を追跡する「電子囲籬(電子フェンス)」を設定した上で、外出制限「居家隔離」3日間を実施すると説明した。きょう25日と、あす26日の検査結果で、隔離を解除するか決める。従業員の家族に対しても、毎日の行動や接触者の記録を求める強化版の自主健康管理(手洗い、外出時のマスク着用、公共の場所への出入り自粛など)を行う。

 アスキーは加値園区のB棟3〜5階、イングラシスはB棟6〜10階に入居していた。加値園区は、エレベーターやレストランなどの施設、設備を共用しており、動線は明確に分けられていなかった。通勤用シャトルバスは、自由席で、乗客の実名制(本人確認)を導入しておらず、複数企業の従業員が同乗していたようだ。

 きょう24日から、遠雄自由貿易港区の加値園区以外の4,500人にも検査を実施する。従業員の家族には迅速検査キットを配布する。

桃園空港は収束へ

 指揮センターの陳時中・衛生福利部(衛福部)長は、外国人労働者は休日に外出する人が多いので、25日と26日の検査結果次第で、春節(旧正月、2022年は2月1日)連休の対応を検討すると述べた。

 また陳・部長は、桃園国際空港は感染状況を制御できているので、桃園空港に設置した前進指揮所を28日に解散する予定で、防疫リソースを遠雄自由貿易港区に振り向けると述べた。

 

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