ニュース 電子 作成日:2022年1月25日_記事番号:T00100753
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は24日、即日テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)を実施すると発表した。新型コロナウイルスの変異株、オミクロン株の感染が拡大し、クラスター(感染者集団)が発生した桃園国際空港近くの自由貿易港、遠雄自由貿易港区(ファーグローリー・フリートレードゾーン、FTZ)では、加値園区の入居企業が操業停止となっている。FTZの前進指揮所の指揮官、衛生福利部(衛福部)付属医療・社会福利機構管理会(医福会)の王必勝・執行長は、FTZの感染確認がゼロとなるには、少なくとも3週間かかるとみており、企業の防疫対策の強化が続きそうだ。25日付経済日報などが報じた。
TSMCと傘下の世界先進積体電路(VIS、バンガード・インターナショナル・セミコンダクター)は、24日からテレワークと勤務地分散を開始した。テレワーク対象者は、部門の責任者が決定する。同業大手の聯華電子(UMC)は同日、今週から部門ごとにテレワークを開始すると発表した。
ファウンドリー3社は先週から、▽グループごとの分散勤務、▽工場間の移動禁止、▽オンライン会議への切り替え、▽工場への訪問謝絶、▽春節(旧正月、2022年は2月1日)前の尾牙(忘年会)の取り消し・延期──などの対策を講じていた。
このほか、半導体用シリコンウエハー大手の合晶科技(ウエハーワークス)が24日、テレワークを開始した。ウエハーワークスは、桃園市龍潭区と楊梅区に工場があり、これまでに工場間の往来禁止、生産ラインの従業員の分散勤務などの対策を取っていた。
ガリウムヒ素(GaAs)ファウンドリー世界最大手、穏懋半導体(ウィン・セミコンダクターズ)は、昨年5月中旬に防疫レベルが第3段階(レベル3)に引き上げられて以降、▽工場間の交流禁止、▽分散勤務、▽従業員用食堂の閉鎖──などの対策を続けていると説明した。
NAND型フラッシュメモリー用コントローラIC大手の群聯電子(ファイソン・エレクトロニクス)と、半導体メモリー大手の旺宏電子(マクロニクス・インターナショナル、MXIC)は、分散勤務を開始した。ファイソンは訪問を謝絶し、従業員の外部への訪問を禁止した。
アクトン、全工場で毎週検査
ネットワーク機器メーカーでは、智邦科技(アクトン・テクノロジー)が、全工場で1週間に1回、迅速検査を実施する。24日に1回目を実施しており、2回目は2月2日、3回目は7日に実施する。緯創資通(ウィストロン)傘下の啓碁科技(ウィストロンNeWeb、WNC)は、テレワークと分散勤務を実施している。
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