ニュース 電子 作成日:2022年1月26日_記事番号:T00100778
ファウンドリー大手、聯華電子(UMC)は25日、2022年の設備投資計画は前年実績を67%上回る30億米ドルと発表した。昨年は新型コロナウイルスの影響で設備の搬入が遅れ、予定額を5億米ドル下回った。今年の設備投資は、成熟製造プロセスを手掛ける南部科学園区(南科)などの12インチウエハー工場に90%を、8インチ工場に10%を充てる計画だ。26日付経済日報などが報じた。
南科のFab12Aの生産能力は、第2四半期にP5工場で1万枚増やし、10万枚以上になる。P6工場は23年第2四半期に稼働する予定で、生産能力は3万2,500枚と従来計画より5,000枚引き上げる。
南科P6工場の投資額は1,000億台湾元(約4,100億円)の計画で、P5工場の投資額15億米ドルを合わせると、21〜23年の南科への投資額は1,500億元に達する見通しだ。
中国福建省アモイ市の12インチ工場も生産能力を1万枚増強する。
半導体業界で28ナノプロセスの生産能力増強が相次いでいることについて王石・総経理は、28ナノの生産能力は23年以降、一時的に供給過剰に陥る可能性があるものの、28ナノを採用する応用製品は多く、需要は増え続けるので、影響は小さいとの見方を示した。
今年2割増収予測
UMCが同日発表した21年連結売上高は前年比20.5%増の2,130億1,100万元、純利益は91.1%増の557億8,000万元で、いずれも過去最高だった。うち28ナノの売上高は前年比75%増だった。粗利益率は33.8%と11.7ポイント上昇した。
今年第1四半期について、出荷量は前期並みとなるが、平均販売価格(ASP)は米ドル建てで前期比5%上昇し、粗利益率は40%に上昇すると見通しを示した。
UMCは、世界のファウンドリー業界の22年生産額は20%増えると予想し、同社もそれ以上の増収が見込めると、従来予測の12%増から大幅に上方修正した。第5世代移動通信(5G)対応スマートフォン用有機EL(OLED)ディスプレイドライバIC(DDI)やイメージ・シグナル・プロセッサー(ISP)など28ナノ、22ナノ受注が力強い。8インチ工場の成熟プロセスでも、マイクロコントローラー(MCU)やディスプレイドライバIC、電源管理IC(PMIC、パワーマネジメントIC)の受注が相次ぎ、全ての生産ラインで今年いっぱいフル稼働が続く見通しだ。
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