ニュース 社会 作成日:2022年2月7日_記事番号:T00100880
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)が1月29日~2月6日の9日間に発表した新型コロナウイルス感染症の域内感染例は179人、海外から入境した輸入症例は333人、死者はゼロだった。主に、桃園市と高雄市でクラスター(感染者集団)が拡大した。指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は5日、変異株オミクロン株の潜伏期間は短く、7~10日で症状が現れるため、春節(旧正月、2022年は2月1日)連休の大移動を考慮し、2月10日まで感染状況を観察すると述べた。6日付自由時報などが報じた。
桃園市では、全家便利商店(台湾ファミリーマート)子会社の物流会社、日翊文化行銷(大渓区)関連の感染者が1月31日以降、6日までに累計29人確認された。桃園市政府に命じられ、2日より操業を停止している。陳・衛福部長は4日、桃園国際空港のクラスターと主なウイルス株の塩基配列は一致していると述べていたが、5日、新規事例の可能性もあると警戒感を強めた。
桃園FTZと高雄港、収束へ
桃園空港近くの自由貿易港、遠雄自由貿易港区(ファーグローリー・フリートレードゾーン、FTZ)は1月29日~2月6日に累計43人の感染が確認された。うち亜旭電脳(アスキー・コンピューター)は5日、14日間の外出制限「居家隔離」終了前の検査を行い、25人の感染が確認された。
鄭文燦・桃園市長は、いずれも市中での行動歴がなく、リスクは高まっておらず、前進指揮所が遠雄自由貿易港区の加値園区の操業再開を決定する妨げにはならないと述べた。陳・衛福部長は5日、アスキーは従業員1,000人で陽性率15%と感染者が多いが、2月7日に再検査を行い、特に問題がなければ、遠雄自由貿易港区は制御できているといえると語った。
鄭・桃園市長は5日、大同の常駐エンジニアの新型コロナ感染が確認された桃園市政府ビルの職員全員に、6~7日に2回目の検査を受けるよう指示した(5日=中央社)
高雄港関連では、1月29日~2月6日に累計47人の感染が確認された。このほか、高雄港関連とみられる水先案内人1人(第1万9,244例)の感染経路を調査中だ。
陳其邁・高雄市長は5日、高雄港の埠頭(ふとう)、船舶修理工場の従業員は全員、8日の出勤再開までに検査を行い、陰性でなければ就業できないと述べた。高雄港の従業員500人以上の企業に検査を求め、旗津区の市民1万7,000人に2回目の検査を行う。
王国材・交通部長は、各地の七大港で9日より、船員の乗船は7日以内のPCR検査の陰性証明を提示しなければ認めないと述べた。
幼稚園で拡大
桃園市八徳区の加貝爾幼稚園と、園児の祖母が訪れた鍋料理屋「銭都日式涮涮鍋」桃園八徳介寿店のクラスターでは、1月29日~2月6日に累計13人の感染が確認された。
高雄市でも、宜蘭県の長栄鳳凰酒店礁渓(エバーグリーン・リゾートホテル礁渓)を利用した高雄市大寮区の家族3人が感染したことで、子供が通う諾貝爾幼稚園の園児や家族など29人(うち1人は新北市)の感染が確認された。
台北市と新北市では、不動産仲介会社の従業員(第1万8,375例)の友人(第1万8,397例)と同じ飲食店で食事していた台北市松山区の幼稚園教員で塾講師の女性(第1万8,590例)関連で、子供や保護者など累計5人の感染が確認された。
鄭・桃園市長と陳・高雄市長は5日、公立と私立の幼稚園の始業を2月14日に延期すると発表した。
一方、台北市、新北市、台中市政府は、感染状況は落ち着いており、始業を延期しないと表明した。台北市の黄珊珊・副市長は、春節連休終了後、2週間様子を見て、変化がなければ、2月末の一部規制緩和を検討すると説明した。
教育部は、小中学校の2学期は、予定通り2月11日に開始すると説明した。
防疫ホテルで感染
このほか桃園市では、▽大同(TATUNG)の従業員、2人(1月29日)、▽洋食レストラン、西堤牛排(テイスティー・ステーキ)中壢中山店関連、1人(1月30日)、▽龍潭区の「農家楽小吃店」関連、2人(1月31日)、▽1月15日に中国から入境し、「居家隔離」終了後に感染が確認された男性(第1万9,042例)の家族、4人(2月3日)──の感染が確認された。
中国から入境した男性(第1万9,042例)について指揮センターは7日の記者会見で、ゲノム配列の検査の結果、高雄港関連の感染確認者と一致したと説明した。「居家検疫」措置のため滞在していた高雄市の防疫ホテルの同じ階で、高雄港関連の接触者が宿泊しており、男性(第1万9,042例)は輸入症例から域内感染に変更された。
陳・高雄市長は5日、中学生一家3人の感染源を調査する過程で、防疫ホテルの感染例を見つけたと説明した(5日=中央社)
新北市に戸籍があり、25~26日に台中市を訪れ、26日から高雄市に居住していた中学生男児(第1万8,905例)と父母の3人も1月31日~2月2日に感染が確認された。後の調査で4日までに、中国から入境した父親(第1万8,942例)が宿泊していた防疫ホテルで他に宿泊客4人の感染が確認された。また、「居家検疫」後の自主健康管理(手洗い、外出時のマスク着用、公共の場所への出入り自粛など)期間に外食していたことが分かり、処罰された。
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