ニュース 自動車・二輪車 作成日:2022年2月9日_記事番号:T00100913
トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車は8日、2022年の台湾新車販売市場規模は46万台と前年比1万台(2%)増え、過去17年で最高になると予測した。昨年12月時点の予測を維持した。今年は安定した経済成長で、域内旅行向けなど新車市場の活況が続く見通しで、新型コロナウイルスの影響による半導体など部品の供給不足も続くが、下半期には新車の供給が改善し、通年需要の9割を満たせるとの見方だ。9日付経済日報などが報じた。
台湾生産SUV「カローラクロス」は20年10月の発売後、21年販売台数が、初年で初めて4万台を超える快挙を成し遂げた(和泰汽車リリースより)
和泰汽車の蘇純興・総経理は、昨年下半期は新型コロナウイルスの影響でサプライチェーン(供給網)が混乱し、特に高級輸入車は売れても納車できず、市場規模は45万台と前年を2%下回ったが、今年は世界の規制緩和、正常化に伴い、供給も改善すると述べた。
和泰汽車の主管は、新型コロナウイルスの流行が始まってから2年たち、自動車各社は対策を見つけ出しており、今後、新車の供給不足は徐々に解消され、下半期には消費者の強い購買意欲を満たせると予想した。
和泰汽車の乗用車の販売目標は15万5,000台で市場シェア33.7%、うちトヨタ車は13万台、レクサス車は2万5,000台を目指す。商用車の9,000台を合わせ、計16万4,000台と、過去最高の販売目標だ。21年の実績は、トヨタ車は12万6,000台(市場シェア28%)、レクサス車は2万600台(高級車市場シェア22%)、商用車は9,422台(市場シェア33.2%)で、計15万6,000台だった。
和泰汽車は今年第2四半期に、トヨタ初となるバッテリー式電動自動車(BEV)のスポーツ用多目的車(SUV)「bZ4X」や、輸入スポーツ車「GR86」、マニュアル(MT)モデルの「GRスープラ」を、第4四半期にはクロスオーバータイプの「クラウン」も発表する予定だ。レクサスの新型SUV「RZ 450e」も投入する予定だ。
あす10日発売する台湾生産「タウンエース」のピックアップトラックは、既に予約が4,000台を突破した。第4四半期にバンも発売し、タウンエースだけで今年1万台以上の販売を見込む。
通販サイト、3月開設へ
MaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス、マース)関連事業では、アプリによるタクシー配車サービス「yoxi」は会員60万人、車両台数6,000台、延べ利用回数600万回の「666計画」で、倍増を目指す。20年11月のサービス開始から1年余りで、営業範囲を6直轄市に広げ、昨年は車両3,500台で、利用回数は延べ250万回に上った。
無人レンタカー・バイクサービス「iRent(アイレント)」は、今年、自動車の車両台数を8,000台と、5,800台から拡充する予定だ。電動バイクは4,500台。
3月には、オンラインショッピングサイト「和泰商城」を開設する予定だ。トヨタ車・レクサス車のオーナーや「yoxi」、「iRent」などの会員を対象に、カーライフをベースに、▽3C(コンピューター、通信、家電)製品、▽生活用品、▽アウトドア・レジャー用品──などを取り扱うほか、「yoxi」、「iRent」のサービスや、旅行など和泰グループのリソースを集結する。自社のモバイル決済サービス「和泰Pay」や会員ポイントサービス「和泰Points」が利用できる。
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