ニュース 自動車・二輪車 作成日:2022年2月11日_記事番号:T00100965
自動車大手、裕隆集団は10日、最高25%賃上げすると発表した。大学新卒の初任給は最高4万台湾元(約16万7,000円)、院卒(修士)は最高4万7,000元となる。22年から初任給を20%引き上げたトヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車と大卒初任給は同額で、修士は1,000元上回る。電気自動車(EV)などの人材確保、流出防止を狙う。11日付工商時報などが報じた。
裕隆集団の厳陳莉蓮(リリアン・チェン)董事長兼執行長(中)らは10日、新北市新店の本部で、仕事始め式を行った(10日=中央社)
裕隆集団は、傘下の▽裕隆汽車製造(ユーロン・モーター)、▽中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)、▽裕隆日産汽車(ユーロン・ニッサン・モーター)、▽納智捷汽車(ラクスジェン・モーター)、▽裕融企業(ユーロン・ファイナンス)──でそれぞれ実施し、紅利(従業員特別配当)の一部を基本給に振り向けて、最高で月給が25%上昇すると説明した。
自動車業界は従来、基本給は低く、報奨金が高い給与構造で総額は高かったが、初任給4万~5万元以上のハイテク業界や金融業界と比べ、若者に見劣りした。
業界関係者は、1年待たずとも、毎月の月給が増えた方が、収入が安定するので、若い人材の流出防止につながると指摘した。
裕隆集団は、自動車業界は100年に一度の大変革の時代に直面しており、▽デジタルトランスフォーメーション(DX)、▽スマートEV、▽MaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス、マース)──など新トレンドに、人材が必要だと強調した。
MIH、今年EV2車種発表
裕隆汽車とEVオープンプラットフォーム、MIH聯盟(MIHコンソーシアム)を推進している鴻海精密工業の劉揚偉・董事長は10日、今年の成果発表イベント「鴻海科技日」では、EVの新モデルを2車種発表すると述べた。
MIHは昨年10月の鴻海科技日で、▽スポーツ用多目的車(SUV)「モデルC」、▽ビジネス用高級セダン「モデルE」、▽電動バス「モデルT」──を発表した。モデルTは3月から量産を開始し、年内に高雄市で供用が始まる予定だ。
劉・董事長はこのほか、鴻海が受託生産する、米ローズタウン・モーターズの電気ピックアップトラック「エンデュランス」は第3四半期に量産に入る予定と述べた。
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