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大卒初任給、企業の6割が引き下げ


ニュース その他分野 作成日:2008年9月9日_記事番号:T00010098

大卒初任給、企業の6割が引き下げ

 
 405社を対象に1111人力銀行が8月末から9月初めにかけて行った調査によると、6割近い企業が大卒者の初任給を引き下げたことが分かった。初任給は5年前に比べ平均7%低下しており、3割近くの企業では下落幅が9%に達した。大学進学の敷居が低くなるにつれて、大卒者の能力への評価も低下した結果とみられる。9日付経済日報が報じた。

 今年は大学入試の合格率が97.1%に達し、大学考試分発入学(試験分配入学制)による大学合格者のうち最低点が7.69点(500点満点)の過去最低を記録するなど「大卒」ブランドの価値低下が著しい。このため半数以上の企業が採用試験への応募基準を高く設定し、初任給を引き下げているようだ。

 また、4割の企業が「人材の発掘にかかる時間が長くなっている」、8割が「人材の発掘にかかるコストが増えている」と答えた。

 同調査によると、面接で採用を決める要素の中で「専攻分野」の占める比重は58%と、「卒業した大学」の48%を上回ったものの、依然6割以上が「卒業した大学の偏差値が低ければ、採用する意欲も下がる」と答えた。また47%が「メディアで評判の良くない学校からは採用しない」と答えている。