ニュース 自動車・二輪車 作成日:2022年2月16日_記事番号:T00101041
台湾生産車は早ければ6月にも、今年2度目の値上げを行う可能性がある。トヨタ自動車の台湾総代理店の和泰汽車と、中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)など裕隆集団の3社は、今年1月に台湾生産車を1万〜2万台湾元(約4万1,500〜8万3,000円)値上げしたばかりだが、半導体不足や原材料価格、海上運賃の高騰が続き、コストを販売価格に転嫁せざるを得ない状況だ。自動車業界関係者は、自動車1台を組み立てるのに必要な部品を輸入するだけで、新車販売価格とほぼ同じ費用がかかると指摘した。16日付工商時報が報じた。
業界関係者は、輸入車は昨年半ばから新モデルの価格引き上げが続き、台湾生産車は今年初めに値上げしたが、新車市場は供給不足が深刻で、消費者は新車を早く入手するため、値上げを受け入れるしかないと分析した。全面的な物価上昇も、自動車の再値上げに踏み切る材料となっている。
新車の供給不足で、台湾市場の1月の新車登録台数は4万624台と、前年同月比20.6%減少した。ただ、各社によると、実際の販売台数は予想以上で、値上げの影響はみられず、2月は早くも目標を達成している。台湾生産の人気車種は、今注文しても、納車は6月まで待たなければならない状況だ。
市場規模、100億元拡大へ
1月の新車登録台数のうち、台湾生産車は56%、輸入車は44%だった。
港湾混雑、半導体不足などにより、輸入車の供給が遅れる中、台湾生産車は今年のシェアが2〜3ポイント上昇し、市場規模は約100億元拡大すると予想されている。
現代自動車(ヒョンデ・モーター)の台湾総代理店の南陽実業は、昨年12月に発売した台湾生産スポーツ用多目的車(SUV)「ツーソンL」の注文が3,000台を突破した。これまでに納車したのは1,300台。台湾生産の小型トラック「ポーター」は300台が納車待ちだ。近く、台湾生産の多目的車(MPV)を発表する予定だ。
和泰汽車は10日、台湾生産の小型商用車「タウンエース」シリーズを発売した。注文は既に4,000台を超えた。今年の小型商用車市場を約7,000台分、4割押し上げると見込む。
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