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工作機械の二大展示会開幕、大手が楽観見通し(トップニュース)/台湾


ニュース 機械 作成日:2022年2月22日_記事番号:T00101136

工作機械の二大展示会開幕、大手が楽観見通し(トップニュース)/台湾

 工作機械の二大展示会、台北国際工具機展覧会(台北インターナショナル・マシン・ツール・ショー、TIMTOS)と台湾国際工具機展(台湾国際マシンツールショー、TMTS)の初の共同開催となる「TIMTOS×TMTS 2022」が21日、台北南港展覧館で開幕した。テーマはスマート製造、スマート重要部品。16の国・地域の950社が、ブース5,100小間を出展しており、過去最大規模での開催だ。出展している工作機械大手や、部品大手の上銀科技(ハイウィン・テクノロジーズ)は、今年も工作機械産業の景気回復が続くと楽観し、2桁成長を見込んでいる。22日付工商時報などが報じた。

/date/2022/02/22/00timtos_2.jpg蔡英文・総統(右4)は開幕式典で、新型コロナウイルスや地政学リスクの変化に直面し、世界各国が2050年の温室効果ガスの実質排出ゼロ(ネットゼロ)目標を設定する中、台湾は情報通信技術(ICT)産業と精密機械産業が協力し、スマート製造ソリューションのパートナーを目指すと表明した(21日=中央社)​

 TIMTOS×TMTS 2022は、会場での展示は26日まで、オンライン展示は3月21日まで開催する。

 主催者の一つ、機械業界団体の台湾機械工業同業公会(TAMI)の魏燦文・理事長は、会期中に台湾の工作機械業界に12億~17億米ドルの受注をもたらすと予測した。

2桁成長に期待感

 東台精機(東台マシン&ツール)の厳璐・協理兼広報担当は、日本の工作機械業界は、世界の工作機械産業の景気が18年のピーク時の水準に回復するのは、23年になると予測しているが、今年も景気回復は続く見通しだと指摘した。東台集団(TTグループ)の手元の受注は30億台湾元(約123億円)余りで、6~7月まで受注見通しが立っていると述べた。今年の売上高は10%以上の増加を目指す。

 台中精機廠(ビクター台中・マシナリー・ワークス)の黄明和・董事長は、今年は▽台湾、▽中国、▽東南アジア、▽東欧、▽トルコ、▽ロシア──などの受注がいずれも増加しており、昨年ほどの伸びではないが、今年は10~20%増収が見込めると予測した。

 友嘉集団(フェアフレンドグループ、FFG)も今年、20%以上の増収を目指している。

 ハイウィンの卓文恒・董事長は、今年の工作機械産業の景気は、昨年よりも良いと予測した。同社は現時点で、ボールねじ受注見通しが4~4.5カ月、リニアガイドは3~3.5カ月、ウエハーロボットは3カ月と説明した。

 卓永財・総裁は、ハイウィンと、傘下で半導体設備向け部品などを手掛ける大銀微系統(ハイウィン・マイクロシステム)はいずれも10%以上の増収増益と予測した。

 

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