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作成日:2008年9月10日_記事番号:T00010126
航空大手2社、機内のカップめんサービスに幕
長距離を飛ぶ飛行機内で提供されるアツアツの即席カップめんは、台湾人の乗客に大変人気のある夜食だ。ところが、今年上半期、2社合計で過去最悪の約125億台湾元(約421億円)の赤字を計上した中華航空(チャイナエアライン)と長栄航空(エバー航空)は、コスト削減のため、カップめんサービスの中止に踏み切ることを決定した。
カップめんがカットされる対象となった理由は、多量の湯を必要とするために飛行機の重量が増える、すなわち燃油使用量が増加するためだ。
現在、中華航空では欧州以外の長距離路線でシーフードとベジタリアンの2種類のカップめんを提供しているが、カップめんの委託製造メーカーが年末に工場を中国へ移すことになったことから、契約を打ち切ったという。同サービスは、来年春節以降中止するが、代わりの夜食として、10月からモスバーガーのライスバーガーを提供することになっている。
エバー航空のカップめんは、ネットショッピングでも在庫切れになるほどの人気商品。同社ではすでに4月からファーストクラス以外での同サービスは中止しているが、今後は全面的に廃止する予定だ。
実はこのカップめんサービス、客室乗務員にとっては悪夢でもある。というのも、熱湯で自分や乗客がやけどをしたり、数に限りがあるカップめんをめぐり乗客同士が争ったり、お湯がぬるいと文句が出たりと、面倒なことばかり。カップめんサービスの打ち切りを喜ぶ客室乗務員も多いはずだ。
とはいえ、それなら自分で持参するという強気な乗客もいるとか。果たして、航空会社は熱湯を提供してくれるのだろうか?