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ムーディーズ、台湾の政府債格付けを据え置き


ニュース その他分野 作成日:2008年9月10日_記事番号:T00010131

ムーディーズ、台湾の政府債格付けを据え置き

 
 信用格付け機関のムーディーズ・インベスターズ・サービスは9日、台湾に関する年次報告書で、台湾が発行する政府債に対する「Aa3」の格付け(ソブリン格付け)を据え置いた。ムーディーズは台湾の政府債格付けを1994年から14年連続で変更していない。10日付経済日報が伝えた。
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 ムーディーズは格付け据え置きの理由について、強固な国際収支に加え、台湾当局が対外債務で財政赤字を埋めようとしていないこと、住民の収入が「中の上」の水準に達していること、民主的な政治体制が確立されていることなどを挙げた。

 同社は中台関係について、「緩和の兆しが見られ、限られた経済的利益をもたらすと予想されるが、政治的には明るい友好関係にあるとはいえない」と指摘した。

 三大格付け機関のうち、フィッチ・レーティングスは11日にアジア各国のソブリン格付けを発表する。台湾の格付けは現在「A」となっている。

 スタンダード&プアーズ(S&P)は11月末に格付けを発表する。同社は台湾のソブリン格付けに関して、今年4月に格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げているが、格付けは「AAマイナス」に据え置かれる可能性が高い。