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馬総統の「台湾地区」発言、民進党が謝罪要求


ニュース 政治 作成日:2008年9月11日_記事番号:T00010159

馬総統の「台湾地区」発言、民進党が謝罪要求


 馬英九総統が先ごろ、中台関係について「国と国との関係ではない」と発言し、台湾の国際社会での位置づけについて「中華民国台湾地区」という解釈を示したことについて民進党中央常務委員会(中常会)は10日抗議声明を発表し、馬総統に公開での謝罪を要求した。陳明文・民進党代理主席は、馬総統の発言について「国家に対する裏切りに等しい」と痛烈に批判し、「民進党は専門チームを結成し、法律上および政治上の必要な措置を採る」と宣言した。11日付自由時報が報じた。

 民進党の声明は、▽台湾は主権独立国であり、台湾の主権は台湾人民に属する▽台湾と中華人民共和国は国と国の関係であり、馬総統の「台湾地区」発言は現行憲法に反する▽馬総統の発言は、台湾を中国に対する対等な立場から一地方に降格し、中国が台湾に対する主権を有することを認めるに等しい▽馬総統が打ち出す「外交休兵」や「兵器購入の延期」などの政策は、国家を守るという総統の責任を放棄するもの──などを要点とする5項目となっている。

 また民進党が同日発表した最新の世論調査によると、「両岸(中台)は国と国の関係にはない」いう発言には51.8%の市民が「受け入れられない」と答え、66%の市民が「新政権は今後台湾を中国との統一に導く」と考えているという結果となった。