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UMC、米デトロイトに車載用12インチ工場か(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2022年3月21日_記事番号:T00101590

UMC、米デトロイトに車載用12インチ工場か(トップニュース)/台湾

 21日付経済日報によると、半導体の国内生産拡大を目指す米国のバイデン政権が、ファウンドリー大手の聯華電子(UMC)に対し、自動車産業の集積地、ミシガン州デトロイトでの車載用半導体の12インチウエハー工場設置を誘致しているようだ。実現すれば、UMCにとって初の米国工場で、投資額は1,000億台湾元(約4,200億円)以上、当初の月産能力は1万5,000〜2万枚とみられている。

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 UMCは、市場の観測にはコメントしないとした上で、生産拠点を分散するため、世界各地で工場設置を検討していると説明した。現在、▽台湾、▽中国、▽シンガポール、▽日本──に生産拠点がある。

 デトロイトには、米自動車大手3社(ビッグ3)、▽ゼネラル・モーターズ(GM)、▽フォード・モーター、▽ステランティス──の生産拠点があり、ガソリン車のほか、電気自動車(EV)の生産を拡大している。観測によると、車載用半導体の供給不足が続く中、バイデン政権は、UMCが現地生産することを望んでいる。

 バイデン政権は、半導体不足の解消や、ハイテク分野での競争力のため、国内の半導体生産拡大に520億米ドルの補助金を支給する、いわゆる「チップス法」の早期成立を目指している。米国では既に、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)や、サムスン電子、インテルが先進製造プロセス工場の設置を進めているが、UMCは主に28ナノ/22ナノメートルの成熟製造プロセスで車載用半導体を生産しており、競合しない。

ファラデーの出荷拡大も

 業界関係者によると、UMCのデトロイト工場設置が実現すれば、特定用途向けIC(ASIC)の設計を手掛ける智原科技(ファラデー・テクノロジー)の出荷が拡大すると見込まれている。

 ファラデーは、1993年にUMCからスピンオフ(分離・独立)したIC設計会社で、近年UMCとの提携で車載用を強化している。

 今年1月、UMCの55ナノプロセスでの埋め込みフラッシュメモリーの生産や、自動車向け機能安全規格「ISO26262」で最高水準の「ASIL-D Ready」の取得を発表していた。

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