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《ウクライナ特集》2月の輸出受注、2年連続でプラス成長(トップニュース)/台湾


ニュース その他分野 作成日:2022年3月22日_記事番号:T00101613

《ウクライナ特集》2月の輸出受注、2年連続でプラス成長(トップニュース)/台湾

 経済部統計処が21日発表した2月の輸出受注総額は、516億6,000万米ドルで同月として過去最高を更新し、前月比12.4%減、前年同月比21.1%増と、2年連続で前年同月を上回った。統計処は、ロシアのウクライナ軍事侵攻の影響に関する207社に対する調査で、2月の受注の見合わせや取り消しがあったと回答した企業は18社にすぎず、180社は影響がなかったと指摘した。3月の輸出受注総額もプラス成長が続き、上半期で初めて600億米ドル台に乗る可能性がある。22日付経済日報などが報じた。

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 ロシアのウクライナ侵攻の影響に関する調査で、180社(87%)は影響なし、9社(4.3%)は不明と回答した。影響があると回答した18社(8.7%)は、小規模な企業が多かった。

 統計処は、2月24日から始まったロシアのウクライナ侵攻の影響は、3月の輸出受注総額に表れると指摘した。ただ、ロシアとウクライナ向けの2021年輸出額は合計14億米ドルで、1カ月当たり約1億3,000万米ドルにすぎず、月500億~600億米ドル規模の輸出受注総額に与える影響は軽微だと説明した。

パネル、横ばいに

 製品別の2月輸出受注額は、半導体など電子製品は前月比7.9%減、前年同月比31.6%増の176億9,000万米ドル、情報通信技術(ICT)製品は前月比5.8%減、前年同月比29.7%増の147億8,000万米ドルと、それぞれ同月の過去最高を更新した。春節(旧正月、2022年は2月1日)連休で稼働日が少なかったものの、部品供給不足が改善したためだ。

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 パネルなど光学器材は21億3,000万米ドルで、前月比13.1%減、前年同月比横ばいだった。前月まで1年8カ月連続で、前年同月を上回っていた。新型コロナウイルス禍からの経済活動正常化で、テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)関連のノートパソコンやテレビの需要が鈍化した。

 ゴム・プラスチック製品は20億6,000万米ドルで前月比21.3%減、前年同月比1.5%減と、1年6カ月ぶりに前年同月を割り込んだ。原油価格は上昇したものの、医療用ゴム手袋など新型コロナの感染防止資器材の需要が減少した。

 その他の従来型産業は、▽卑金属(ベースメタル)、27億3,000万米ドル(前月比17.2%減、前年同月比16.1%増)、▽化学品、19億2,000万米ドル(前月比16.2%減、前年同月比22.1%増)、▽機械、18億6,000万米ドル(前月比21.7%減、前年同月比1.8%増)──。

米国・中国向け、同月の過去最高

 主要国・地域別では、▽米国、150億9,000万米ドル(前月比14.1%減、前年同月比23.5%増)、▽中国と香港、128億3,000万米ドル(前月比16.4%減、前年同月比17.6%増)、▽欧州、105億7,000万米ドル(前月比6.5%減、前年同月比22.3%増)、▽東南アジア諸国連合(ASEAN)、56億3,000万米ドル(前月比4.2%減、前年同月比37.2%増)──で、いずれも同月として過去最高だった。

 日本は前月比17.4%減、前年同月比9.0%増の24億3,000万米ドルだった。

非需要期ながらQ1好調

 1〜2月の輸出受注総額は、前年同期比15.9%増の1,104億4,000万米ドルで、同期として過去最高だった。3月は前年同月比9~11.8%増の585億~600億米ドル、第1四半期は前期比13.4~14.4%増の1,689億~1,704億米ドルで、同期として過去最高を更新すると予測した。

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