ニュース 自動車・二輪車 作成日:2022年3月23日_記事番号:T00101640
鴻海精密工業の劉揚偉・董事長は23日、裕隆集団と推進する電気自動車(EV)開発のオープンプラットフォーム、MIH聯盟(MIHコンソーシアム)のスポーツ用多目的車(SUV)プロトタイプ(試作車)「モデルC」を採用した製品は、10月18日の成果発表イベント「鴻海科技日(鴻海テックデー)」後に、予約受け付けを開始すると述べた。予約販売価格は100万台湾元(約420万円)以下で、2023年上半期に量産、納車する予定だ。モデルCは台湾ブランドだけでなく、海外ブランドも顧客だと明かした。23日付経済日報などが報じた。
22日に台北南港展覧館2館(台北市南港区)で開幕した「2022智慧城市論壇・展覧(スマートシティーサミット&エキスポ、SCSE)」で、大都会汽車客運がモデルTをシャトルバスとして運行している(鴻海リリースより)
鴻海は21年の鴻海科技日で、MIHコンソーシアムが開発したコンセプトカー▽モデルC、▽高級セダン「モデルE」、▽電動バス「モデルT」──を披露した。
モデルEについて劉・董事長は、当初の主要顧客は台湾ブランドで、24年初めに量産する予定だと話した。海外ブランドと提携する計画もある。
モデルEのターゲットは、中間層〜高所得層の消費者、ビジネスパーソンだ。
電動バス「モデルT」、台北でも
モデルTは、路線バス運行会社、高雄汽車客運が調達し、16日に運行を開始した。
劉・董事長は、受注状況は好調で、続いて台北市の路線バス運行会社、大都会汽車客運(MTC)が22路線で試験運行すると語った。
柯文哲・台北市長は、台北市は公共交通機関の電動化を推進しており、22年末までに電動バス400台を導入し、30年には市内の路線バス約3,500台を電動バスに切り替えると説明した。電動バス1台1,000万元として計算すると、経済効果350億元を創出すると指摘した。
ニッケル高騰、「影響は限定的」
ロシアのウクライナ侵攻の影響で、EV用バッテリーの材料の一つ、ニッケルの価格が高騰している。
劉・董事長は、ニッケルはバッテリーの製造コストの10%を占めると指摘した。ただ、ニッケル価格高騰の影響が大きいのは三元系(NMC、ニッケル・マンガン・コバルト)バッテリーで、鴻海が採用しているリン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池はニッケル含有率が低く、影響は限定的だと説明した。
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