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作成日:2008年9月11日_記事番号:T00010167
王品集団、中国料理レストランに参入
ステーキや和風料理店を展開する域内レストランチェーン最大手の王品集団が、初めてとなる中国料理レストラン市場への進出を決めた。新事業の内容について同集団の戴勝益董事長は10日、「15カ月にわたる研究開発(R&D)および市場調査を経て、比較的辛口の『干鍋』を主軸とし、『セットメニュー+単品』で提供することに決めた」と語った。客単価を200~250台湾元(約673~842円)とする低価格路線で「中の上」クラスの客層を狙う。第1号店は10月中旬にオープン予定で、域内に50店舗の展開を目指す。11日付工商時報が報じた。
独特な形の鉄鍋を使った「干鍋」は、中国貴州省を発祥地として四川省で発展した料理で、近年中国では上海や北京でブームとなり、現在中国全都市にも広がりつつある。王品集団の「干鍋レストラン」では顧客に食材を選んでもらい、鍋で合わせて調理する方式をとる。
また、観測によると、今年1月に域内子会社8ブランドの株式統合を行い、新会社「王品餐飲」を設立した王品集団は、2012年末から13年初にかけて株式を上場する計画とみられる。中国で展開する3ブランドも西堤公司に統合し、さらにシンガポールや香港、マカオのレストラングループに接触して王品ブランドのライセンス供与について協議しているもようだ。