ニュース 社会 作成日:2022年4月6日_記事番号:T00101844
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は、新型コロナウイルス域内感染を▽2日、160人、▽3日、183人、▽4日、133人、▽5日、216人、▽6日、281人──、計973人確認したと発表した。6日連続で100人以上だった。指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は5日、複数のクラスター(感染者集団)が収束しておらず、感染拡大のピークはまだ迎えていないと指摘した。清明節(4月5日)の4連休の墓参りの帰省や旅行で感染が拡大したかについては、オミクロン株の潜伏期間を考慮し、15日まで観察しなければ、判断できないと説明した。6日付自由時報などが伝えた。
北部で拡大
県市別の2〜6日の域内感染は、▽新北市、375人、▽基隆市、166人、▽台北市、133人、▽桃園市、87人、▽高雄市、58人、▽新竹県、46人、▽花蓮県、27人、▽宜蘭県、26人、▽新竹市、19人、▽台中市、12人、▽彰化県、8人、▽屏東県、6人、▽嘉義県、2人、▽台南市、2人、▽台東県、2人、▽金門県、2人、▽苗栗県、1人、▽雲林県、1人──だった。
陳・衛福部長は5日、台北市、新北市、基隆市、桃園市は警戒が必要だと述べた。
基隆クラスター300人超
基隆市の警察や飲食店関連のクラスターは1日時点の累計115人から、▽2日、42人、▽3日、45人、▽4日、39人、▽5日、34人、▽6日、32人──増えた。
医療応変組の羅一鈞・副組長は、基隆市や台中市の披露宴関連など、クラスターの大半がオミクロン株の亜種「BA.2」だと述べた。
一方、陳・衛福部長は5日、▽新北市中和区の工場作業員が住むマンション関連、▽桃園市の電子商取引(EC)業者関連、▽台中市の披露宴関連──のクラスターは収束しつつあると指摘した。
このほか、百貨店の遠東そごう台北忠孝館(台北市大安区)で3月25日〜4月2日に開催された特設展「日本和風節」の従業員と来店客の計9人や、立法議員のアシスタント2人などの域内感染確認が発表された。
感染確認発表時点で、これまでの感染経路との関連が不明だったのは、▽2日、52人、▽3日、66人、▽4日、52人、▽5日、80人、▽6日、163人──だった。
無症状か軽症が99%
指揮センターの6日発表によると、年初から4月5日までに域内感染と発表した2,061人のうち、2,056人(99.76%)は無症状か軽症で、中等症か重症は5人(0.24%)、うち1人は死亡した。
陳・衛福部長は2日、昨年5月の台北市万華区での感染拡大と比較し、今年は重症化率が低く、感染確認者数も当時ほどは多くないと語った。また陳・衛福部長は4日、通常通りの生活を維持する新たな防疫モデルで、ロックダウン(都市封鎖)は実施しないと説明した。
指揮センターの統計によると、専門病床や陰圧(負圧)病床は3,854床あり、空床率は67.1%。中央政府の集中検疫所47軒の病床数は6,372床で、空床率は41.8%。
陳・衛福部長は2日、病床確保のため、専用の病床や集中検疫所、強化型の防疫ホテルで、家族や同居者以外でも2人1室を即日利用できると語った。また陳・衛福部長は5日、1日当たりの感染確認者が1,500人を超えれば、病床数が不足するので、無症状か軽症の感染確認者を自宅での隔離措置へ切り替えることを検討すると述べた。
陳・衛福部長は4日には、今後、新型コロナ感染症ワクチンを3回接種していれば、感染確認者の接触者としての調査対象から外したり、外出制限措置の後などに実施する「自主健康管理」(手洗い、外出時のマスク着用、公共の場所への出入り自粛など)の期間を短縮したりする可能性があると語った。
「コロナ共存」方針は未定
蔡英文・政権が新型コロナとの共存の方針を決定したとの一部報道について行政院関係者は5日、総統府、行政院、陳・衛福部長の説明はまだないと語った。同関係者は、指揮センターは依然インフルエンザ化していないと見なしており、感染制御で域内感染確認者を抑制することを目指していると説明した。
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