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《新型肺炎》接触者の外出制限3.2万人に増加、自宅待機に移行へ【表】(トップニュース)/台湾


ニュース 社会 作成日:2022年4月11日_記事番号:T00101923

《新型肺炎》接触者の外出制限3.2万人に増加、自宅待機に移行へ【表】(トップニュース)/台湾

 新型コロナウイルスの新たな感染確認者が連日3桁台となる中、9日時点で感染確認者との接触を理由とした10日間の外出制限「居家隔離」の対象者は3万2,055人と、6日の約1万5,000人から倍増し、今年最多となった。中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は10日、オミクロン株の感染拡大で、接触者が急増し、防疫ホテルや集中検疫所の収容能力がひっ迫するとして、自宅待機に徐々に切り替える考えを示した。11日付聯合報などが報じた。

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 陳・衛福部長は、昨年までは感染確認者1人当たりの居家隔離対象者は平均6.7人だったが、オミクロン株で今年は16.77人に増えたと指摘した。仮に1日当たりの感染確認者が1,000人に増えれば、居家隔離の対象者は1万6,000人増え、居家隔離のための防疫ホテルや集中検疫所は16万室必要になるが、こんなにも準備できないと説明した。

 オミクロン株の急速な感染拡大を受け、陳・衛福部長は、感染確認者との接触の有無を確認し、自動的に通知するスマートフォンアプリ「台湾社交距離」を推進すると述べた。今週からまず機関や団体に働き掛け、アプリの利用者を現在の600万人から1,200万人以上に引き上げる考えだ。陳・衛福部長は、施設などの入場時に登録を求める「実聯制」(連絡先など最低限の個人情報を取得し、最大28日間保管)の情報を基に、接触した可能性があるとショートメッセージで通知する現在の方法では、時間がかかりすぎると指摘した。

/date/2022/04/11/00vaccine_2.jpg台北駅コンコースのワクチン接種会場には、長蛇の列ができた(9日=中央社)

 感染者を早く見つけ出すため、PCR検査でなく抗原検査を使用する方針に関連し陳・衛福部長は11日、抗原検査キットの調達は800万回分以上になると説明した。感染リスクが高い地域は、市民が無料で抗原検査キットを入手できるようにする。一両日中に発表する予定だ。

自宅療養、今週決定へ

 今年の感染確認者は99%が無症状か軽症のため、指揮センターは8日、自宅療養のガイドライン(指針)草案を発表した。陳・衛福部長は8日、早ければ今週決定し、感染確認者が1日当たり1,500人以上になれば、全土で導入すると述べた。感染者が急増している新北市の侯友宜・市長は、「準備はできている、中央政府の発表を待つだけだ」と語った。

 指揮センターは11日、自宅療養中の感染確認者に対し、24時間対応の無料の救急診療サービス、一般の問診サービスをアプリ「健康益友」を通じて提供すると発表した。健康益友やその他のオンライン診療サービスで処方された薬は、調剤師が自宅に届けるか、親族などが代理で受け取る。

 一方、新型コロナ感染症ワクチンを3回接種していれば、▽感染確認者と同じ場所にいても接触者から除外する、▽同居の家族が軽症で自宅療養していても、自身は感染していなければ、検査回数を増やして出勤を認める──などの措置について陳・衛福部長は、まだそこまで検討していないと説明した。

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