ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

《新型肺炎》《ワイズ横丁》蔡英文総統が居家隔離、会食した親族の感染判明で/台湾


ニュース 社会 作成日:2022年4月11日_記事番号:T00101942

《新型肺炎》《ワイズ横丁》蔡英文総統が居家隔離、会食した親族の感染判明で/台湾

 蔡英文・総統は8日、4日に昼食を共にした親族のうち1人が新型コロナウイルスに感染していたことが判明した。14日まで官邸内で外出制限「居家隔離」措置を取り、その後7日間は「自主健康管理」(手洗い、外出時のマスク着用、公共の場所への出入り自粛など)を実施することとなり、その間のスケジュールが全てキャンセルされた。ただし、オンライン会議などにより職務を継続し、政務に大きな影響は出ない見通しだ。

/date/2022/04/11/19tsai_2.jpg蔡・総統は9日、高齢者に新型コロナワクチン3回接種を推進しようと、フェイスブック(FB)などに投稿した(蔡・総統FBより)

 蔡・総統は4日正午ごろ、親族11人と官邸で昼食を共にした。親族のうち1人が8日になって体調不良を訴え、検査を受けたところ、新型コロナに感染していることが分かった。

 蔡・総統は、抗原検査とPCR検査を受け、いずれも結果は陰性だった。規定に従い、感染確認者と接触があった4日から10日間の居家隔離を実施することとなった。

 隔離1日目に当たる9日、蔡・総統は自身のフェイスブック(FB)ページに「健康状態は良好で、引き続き電話を通じて、政府各所の運営状況を把握している」と投稿した。同日朝には中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長に連絡を入れ、新型コロナの感染状況や防疫態勢の調整、抗原検査キットの供給状況などについて確認したと明らかにした。

 一方、4日以降に蔡・総統と接触のあった陳・衛福部長や蘇貞昌・行政院長は8日、自主的に健康に注意し、大型イベントや会食の自粛が要請される「自我健康監測」措置の対象となった。その4時間後、総統の陰性が判明するや、同措置は取り消され、陳・衛福部長は翌日、新竹の病院で開催されたイベントにも参加した。

 指揮センターの規定によると「接触者の接触者」には、自我健康監測が求められ、地方政府の衛生局が3~7日間の期間を決定する。陳・衛福部長や蘇・行政院長の自我健康監測がスピード解除されたことには、「特権の乱用」「ダブルスタンダード」などと批判の声が上がった。

 陳・衛福部長は、自我健康監測の対象は「濃厚接触者でない接触者」と「接触者の接触者」の2種類あり、「接触者の接触者」は接触者の陰性が確認されれば、対象から解除されると説明した。

 行政院は11日、行政院のドライバー1人が検査で陽性だったと発表した。沈栄津・副院長らが居家隔離を実施中だ。蘇・行政院長は接触者ではないものの、PCR検査を受け、陰性だった。

 オミクロン株で感染が急拡大し、居家隔離などの措置を取る人が増える中、防疫ルールが変更されつつある。ルールが分かりづらい場合は、無料ホットラインの「1922」や地方政府の衛生局に相談することができる。