ニュース 電子 作成日:2022年4月12日_記事番号:T00101947
12日付聯合報によると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は、8月に3ナノメートル製造プロセスの第2世代「N3B」の量産を、新竹科学園区(竹科)と南部科学園区(南科)で開始することを決定したようだ。ライバルのサムスン電子は、ゲート・オール・アラウンド(GAA)技術を採用する3ナノの歩留まり率が改善せず、上半期の量産計画が遅れる可能性が指摘されている。
竹科の12インチウエハーB工場(TSMC提供)
TSMCの3ナノは立体構造トランジスタ(FinFET)技術を採用している。TSMCが北部と南部で同時に同一プロセスの量産を開始するのは初めて。
サプライチェーン関係者によると、月産能力は竹科Fab12研究開発(R&D)センター第8期工場が1万~2万枚、南科のFab18B第5工場は1万5,000枚を計画している。
竹科では、米半導体大手、インテルのコアプロセッサー向けを、南科では、主にアップルのノートパソコン「MacBook(マックブック)」やタブレット端末「iPad(アイパッド)」の次世代プロセッサーを生産するようだ。
24年5万枚に倍増へ
TSMCは、2023年に3ナノ第3世代「N3E」の量産を開始し、N3Bを合わせた3ナノの月産能力が計5万枚に倍増する計画のようだ。顧客はアップルやインテルのほか、クアルコムなど大手とみられている。
サプライチェーン関係者は、TSMCは3ナノプロセスのボトルネック除去で、2ナノプロセス開発も加速すると予測した。
TSMCは14日に業績説明会を開催する予定だ。今年6月の技術フォーラムで進捗(しんちょく)を発表するとの見方もある。
【セミナー情報です】
法律と経営から考える就業規則の作り方。ひな形運用が招くトラブル事例や、企業の問題を解決する規則作りのポイントをご紹介。在台日系企業の経営者、管理部長向け、4月25日開催。オンライン受講可能。
検索は「就業規則の作り方、ワイズコンサルティング」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722