ニュース 電子 作成日:2022年4月13日_記事番号:T00101971
電子機器受託生産大手、和碩聯合科技(ペガトロン)は12日、アップルのスマートフォン、iPhoneの組み立てを手掛ける中国上海市と江蘇省昆山市の工場の稼働を停止したと発表した。新型コロナウイルス感染拡大で、上海市と昆山市は事実上のロックダウン(都市封鎖)が長期化している。業界では、ペガトロンの工場再開は4月末以降と考えられ、鴻海精密工業がiPhone出荷を増やすと予想されている。13日付経済日報などが報じた。
上海市は11日から、一部地域の行動制限を緩和した(12日=中央社)
上海工場は、ペガトロン最大のiPhone生産拠点で、iPhoneの最新機種も量産している。売上高構成比は1割未満。昆山工場は、iPhoneを含む電子製品を生産している。売上高構成比は1割とされる。PCR検査で従業員の陰性が確認できれば、一両日中に稼働を再開するとの見方もある。
アップル製品の動向分析で定評がある、天風国際証券(TFインターナショナル・セキュリティーズ)の郭明錤アナリストは、ペガトロンの上海、昆山工場は4月末か5月初旬に再開する見込みで、それまではiPhone組み立て最大手、鴻海精密工業がiPhone出荷を増やすと分析した。
証券会社は、鴻海は今年iPhoneの67~69%を組み立てると予測した。
クアンタ・コンパルも停止
上海市は11日、これまで全市で実施していたロックダウンを、感染状況に応じて3地域に分け、一部地域で規制を緩和した。昆山市は、12日の期限を19日まで延長し、感染状況に応じて4地域に分けた規制に切り替えた。台湾系企業が多い昆山市の高新技術開発区や経済技術開発区などは最も厳格な管理が続いており、工場は稼働を停止したままだ。
ノートパソコン受託生産大手、広達電脳(クアンタ・コンピューター)の上海工場や、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)の昆山工場も4月初旬から稼働を停止している。
市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)は、上海市や昆山市の受託生産メーカーは当面在庫で対応するしかなく、足りない部品があれば、生産できないと指摘した。
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