新型コロナウイルス域内感染者の急増で、抗原検査キットの需要が拡大する中、蘇貞昌・行政院長は14日、同日より新型コロナウイルスの抗原検査キットを政府が買い上げると発表した。域内メーカーからの調達と輸入品との合計で、月4,000万回分の確保を目指す。15日付工商時報などが報じた。
蘇・行政院長は、軍人をメーカーに派遣し、抗原検査検査キットの生産を支援すると説明した（14日＝中央社）
周志浩・衛生福利部（衛福部）疾病管制署（疾管署）長は、十分な量の抗原検査キットを調達できたら、マスクの実名制販売のように、市民が全民健康保険カード（健保カード）を利用して購入できるようにすると説明した。価格については、適切な時期に発表するとした。
中央流行疫情指揮中心（中央流行疫情指揮センター）指揮官の陳時中・衛福部長は先ごろ、抗原検査キットの価格を200台湾元（約870円）以下に引き下げると述べていた。
自宅療養、高雄市も申請
陳・衛福部長は15日、新北市に続き、高雄市が同日、軽症や無症状の感染確認者の自宅療養を申請したと述べた。花蓮県も準備を進めている。
指揮センターの荘人祥・報道官は14日、米製薬大手ファイザーの新型コロナ感染症経口治療薬「パクスロビド」4,100人分が14日、台湾に到着したと認めた。６月末までに累計で35万人分が到着する予定だ。
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