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宿泊予約キャンセル3割も、コロナ急拡大で(トップニュース)/台湾


ニュース 商業・サービス 作成日:2022年4月19日_記事番号:T00102069

宿泊予約キャンセル3割も、コロナ急拡大で(トップニュース)/台湾

 新型コロナウイルス市中感染が拡大する中、ホテル大手の宿泊予約はキャンセル率が10~30%に上っている。消費者の外出自粛に加え、団体旅行ツアーの参加者などに新型コロナワクチンの3回接種が義務付けられたことも一因だ。ホテル業者は、4月末の期限を目前にした1人当たり5,000台湾元(約2万2,000円)の振興券「五倍券」を利用した宿泊プランだけでなく、母の日(2022年は5月8日)シーズンの館内レストラン利用も水の泡になると危機感を募らせている。19日付中国時報などが報じた。

/date/2022/04/19/00hualian_2.jpg花蓮県の域内感染拡大で、全国中等学校運動会(全中運)も中止され、七星潭風景区は閑散としている(16日=中央社)

 感染者が多い台北市と新北市の一部ホテルは、先週末の宿泊予約が30%取り消された。ホテル業者は、最近、五倍券利用プランの宿泊予約が多かったが、市中感染の拡大で、消費者が旅行自体を取りやめ、五倍券は買い物に使ってしまったと分析した。

 感染者が多い花蓮県や宜蘭県の業界団体は、週末の宿泊予約が20%以下になった、ほぼ取り消されたなどと悲鳴を上げた。一方、感染者が比較的少ない中部はあまりキャンセルが出ていない。

テイクアウトに変更も

 18日に防疫ホテルとしての営業を終了し、一般客の受け入れを再開した台北市南港区の高級ホテル、台北六福万怡酒店(コートヤード・バイ・マリオット台北)は、客室稼働率を引き上げるため、3人目、4人目の宿泊料金が1泊無料となるローストダック付きのペア宿泊プランを提供している。料金は月~木曜が4,999元、金~日曜は6,499元。期間は6月末までで、4月30日~5月1日の3連休、母の日がある週末の5月7~8日以外に利用できる。

/date/2022/04/19/00hotel_2.jpgコートヤード・バイ・マリオット台北のローストダック付き宿泊プラン(同社フェイスブックより)

 台北晶華酒店(リージェント台北、中山区)は5月1~31日まで、6,000元の宿泊利用で、6,000元分の消費券を進呈するプランを提供する。料理の追加やスパ利用のほか、花など母の日のプレゼントにも使用できる。

 台北喜来登大飯店(シェラトングランド台北ホテル、中正区)は、レストランの人気メニュー4品をセットにしたテイクアウトプランを1,200元で提供している。

 母の日は、ホテルの飲食部門にとって書き入れ時だ。当日の売上高は、平日の半月分に相当する。このまま域内感染状況が収束しなければ、昨年と同様、客室で料理提供や、テイクアウト、デリバリーに注力するしかない。

 ホテル業者は、現時点で母の日シーズンの予約取り消しは多くないが、高齢の祖父母や、ワクチン未接種の子どもなど家族一同が集まるのはリスクがあると考え、テイクアウトに切り替える可能性が高いと予測した。

 

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