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《新型肺炎》《ワイズ横丁》コロナ感染急増で救急車不足、自家用車の利用可に/台湾


ニュース 社会 作成日:2022年4月20日_記事番号:T00102111

《新型肺炎》《ワイズ横丁》コロナ感染急増で救急車不足、自家用車の利用可に/台湾

 20日に新型コロナウイルス域内感染が新たに2,386人確認されるなど、各地で感染確認が急増する中、専門家から、感染者が1日に1万人を突破する事態となれば、搬送用の救急車の数が足りなくなると懸念する声が上がった。中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は20日、緊急を要する場合は衛生局の指示に従い、防疫タクシーや同居者が運転する自家用車で病院へ向かうことを認めると発表した。新型コロナに感染し、19日未明に死亡した2歳男児のケースも一因とみられる。

 新北市中和区の2歳男児は、13日に発症、14日午後6時2分に家族が防疫ホットライン「1922」に通報。対応を引き継いだ新北市政府衛生局が6時30分に病院と男児の母親に連絡して状況確認を行い、救急車が7時6分に出動し、男児を乗せて7時30分ごろ中和区の衛生福利部双和医院に到着した。

 受け入れ先となった双和医院の懸命の治療にもかかわらず、男児の病状は悪化し、19日午前3時46分に帰らぬ人となった。幼いわが子を失うという悲劇に見舞われた両親に対し、病院は病室での最後のお別れを認めた。

 男児の父親は発症、母親と6歳の姉も感染が確認され、入院治療を受けている。

 一方で14日、家族が午後5時42分に1922や中和区の衛生所に電話をかけたがなかなかつながらなかったこと、通報から病院への搬送までに3時間かかったことに対し、批判の声が上がった。

 衛生局は、現在25人が3交代制で通報への対応に当たっており、すぐに受話器を取れるとは確約できない状況だと説明。受けた通報にはすぐに対応していると強調した。

 搬送に3時間かかったことについて指揮センター指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は、1922や衛生局、救急隊のいずれもそれぞれの職務を果たしたと説明し、落ち度はなかったと述べた。

 フェイスブック(FB)に匿名で投稿した新北市消防局関係者は、今回のような緊急案件の場合、事前に衛生当局を通じて受け入れ先の病院を確保する必要があり、決して無駄に時間を費やしたわけではないと指摘。受け入れ病院が決まらないまま救急車を出動させた場合、搬送中に病院を探すこととなり、患者を助けることにはならないとの考えを示した。