ニュース 社会 作成日:2022年4月22日_記事番号:T00102143
新型コロナウイルス感染者と接触があっても、ワクチンを3回接種済みで、抗原検査の結果が陰性であれば、外出制限「居家隔離」を免除する適用範囲について中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は21日、現在は医療関係者のみだが、続いて社会機能維持者(エッセンシャルワーカー)、最終的に全市民に拡大する方針を示した。今週中に発表する予定だ。1〜2カ月以内に感染状況がピークに達する見通しとなる中、隔離対象者の急増による社会機能のまひを防ぐ。22日付工商時報などが報じた。
陳・衛福部長は、「検査陰性で隔離免除」を進めるペースは、市民の許容度によると説明した(行政院提供)
医療崩壊を防ぐため、医療関係者は、感染者と接触しても、ワクチンを3回接種済みで、抗原検査かPCR検査が陰性となれば、隔離が免除されている。
台北市は20日時点で居家隔離対象者が計1万2,000人に上った。教育機関の感染確認による休校・学級閉鎖措置は計144校で、影響は4万9,000人に及んでいる。
柯文哲・台北市長は、このままでは台北市は1週間でまひ状態に陥ると指摘した。現在の規定では、クラスで1人でも感染が確認されれば、10日間の学級閉鎖となるが、児童や学生に抗原検査キットを配布して、陰性なら授業に出られるようにしてはどうかと提言した。
店内飲食は禁止せず
4月末にも1日当たり域内感染が1万人を超えると見込まれる中、陳・衛福部長は、アジア諸国は1〜2カ月でピークに達しており、台湾もその可能性があると述べた。現時点の感染率は0.0017%。
感染率が15〜20%となれば飲食店の店内利用を禁止するかとメディアに問われ陳・衛福部長は、感染率が15%以上となれば、「ウイルスとの共存」といえ、感染率が20%となれば、感染したことがある人が至るところにいる状況で、飲食店の店内利用は禁止しないと述べた。
ワクチン150万回分到着へ
市中感染の急拡大でワクチン接種意欲が高まり、▽台北市、▽新北市、▽基隆市──などで、ワクチンの在庫が底をつき、接種予約ができない状況が発生している。台中市は、25日から5月1日までのモデルナのワクチン接種予約を受け付けない。
陳・衛福部長は、ワクチンの在庫は50万回分しかないと述べた。指揮センターの荘人祥・報道官は、あす23日と30日にモデルナのワクチン計150万回分が到着する予定で、5月にモデルナ100万回分が届き、ビオンテックも届く可能性があると語った。
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