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台風13号、台中で橋が断裂


ニュース 社会 作成日:2008年9月15日_記事番号:T00010218

台風13号、台中で橋が断裂

 
 14日早朝宜蘭県に上陸した非常に強い台風13号(アジア名、シンラコウ)は、その後24時間以内に2度弧を描くという珍しい動きを見せて長時間台湾付近に停滞し、大量の雨と強風による被害ををもたらした。中央災害応変中心によると、15日午前9時現在停電しているのは1万36世帯、断水は3万6,930世帯、市内電話不通は1,200世帯となっている。
 
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断裂した台中県の后豊大橋。水の勢いは15日も衰えず、橋げたの崩壊が続いている。中央社=15日
 
 中央気象局によると、中部を中心に雨量が増加し、台中県雪嶺では12日~15日午後10時までの総雨量が1,461ミリバールの過去最高に達した。14日午後7時ごろ台中県后豊大橋では、大甲渓の水位上昇により橋げたが倒れ、道路が約60メートルに渡って断裂する事故が発生した。これにより乗用車とタクシーの2台が川に転落し、この2台に乗っていた計5人が行方不明となった。消防署特種捜救隊などの捜査により今朝8時ごろ、大甲渓の川床から1人の遺体を発見したが身元は確認されていない。
 
 中央災害応変中心が15日午前までにまとめたところによると、今回の台風13号による被害状況は、負傷者17人、避難民1,389人となっている。また、土石流発生の可能性があるとして今なお警戒域にある河川は430に上っている。
 
 中央気象局によると台風13号は、15日午後1時半現在、基隆沖160キロメートルの海上にとどまっており、今後北北東に進むとみられるが、依然彰化県以北では豪雨に警戒が必要と呼び掛けている。台風は今後北北東に進み、今晩からあす(16日)早朝にかけて暴風域から脱し陸上警報が解除されると予測している。