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馮寄台・次期駐日代表、八田氏設計の烏山頭ダムを視察


ニュース 政治 作成日:2008年9月15日_記事番号:T00010220

馮寄台・次期駐日代表、八田氏設計の烏山頭ダムを視察

 
 次期駐日代表への就任が内定している馮寄台氏は12日、日本統治時代に技師・八田與一氏が設計、指揮を執り建設された烏山頭ダム(台南県官田郷)および嘉南大圳(水路網)を、齋藤正樹・交流協会台北事務所代表と共に巡った。烏山頭ダムは1930年の完成当時アジア最大といわれ、約2万キロメートルにわたり張り巡らされた水路と共に、干ばつに苦しめられていた嘉南平原を台湾最大の穀倉地帯に変えた。13日付中国時報が報じた。

 同ダム施設内の八田與一紀念室を訪れ、関連資料を閲覧して解説を受けた馮氏は、「八田氏が設計したダムや送水管、嘉南大圳は今なお現役で使用されている。感服した」と讃えた。

 馬英九総統が駐日代表に馮氏を指名した際、総統は同氏に「嘉南大圳と八田氏の事績を訪れたことがあるか」と聞いたという。そして訪れたことがなかった馮氏に対し、まず最初の任務として台南県に行き、八田氏と烏山頭ダムの事跡を学ぶよう指示したという。

 「今後日台関係でどのような役割を演じるのか」という質問に対し馮氏は、「外交官としての長い経験から、何をすべきか、いつ発言すべきかは分かっている。今は話すべき時ではない」とかわした。