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作成日:2008年9月15日_記事番号:T00010221
経済回復に蕭副総統が登板、行政院と協力
馬英九総統は、経済テクノクラート出身の蕭副総統に対し、経済財政問題を扱う専門チームを編成し、行政院と協力して重大経済政策に当たるよう要請した。専門チームは今週中に結成される見通しで、総統府と行政院は新たな協力で景気回復に取り組むことになる。15日付経済日報が報じた。
王郁琦・総統府スポークスパーソンによると、今回の計画は、馬総統が「行政院の行政権を犯さずに蕭副総統の専門能力を生かすにはどうすればよいか」を慎重に考えた結果だという。
現在、行政院の経済財政会議は邱正雄行政院副院長が召集しており、政策の決定は各専門会議で決議した後邱副院長が決裁し、重大な議案については劉兆玄行政院長が決定している。ただ、中台間の経済規制緩和策などさらに重大な政策については、総統府の承認を得て決定している。
史亜平行政院新聞局長は14日、「今後、蕭副総統は指導と協力を行い、経済政策に対する責任は行政院が負う」と強調した上で、劉行政院長の「(専門チームの)結成を楽観している」というコメントを発表した。
この計画に対しある閣僚は、「これまでのように、行政院が常に『馬総統はどう思うか』を考慮しなければならないといった点は改善され、決断力が向上する」と歓迎している。