ニュース 自動車・二輪車 作成日:2022年5月5日_記事番号:T00102356
バイク最大手、光陽工業(KYMCO、キムコ)の柯俊斌・執行長は4日、出荷までに3カ月以上かかる輸出向けの新規受注を一時停止すると述べた。これまで半年ごとだった価格見直しも、昨年から3カ月ごとに短縮している。半導体不足や港湾混雑で、原材料価格上昇が止まらず、為替変動も大きいため、出荷するまでの間にコストが膨らみ、損失が出るリスクがあるためだ。5日付経済日報などが報じた。
キムコは4日、VJRの新モデルを発表した。初月の販売目標は2000台。半導体不足でも、3カ月ごとの新製品発表は続ける構えだ(キムコリリースより)
柯・執行長は、メーターやブレーキ、電子式給油機能などに半導体が使われており、半導体など部品が不足すればバイクは組み立てができないと説明した。昨年4月受注分も出荷できておらず、4万台が輸出できていないと明かした。
特に欧米市場向けが深刻だ。新高級三輪バイク「CV3」を発売後、フランスから1000台以上の注文があり、ドイツやイタリアの代理店の引き合いもあるが、半導体不足で大量出荷ができず、これ以上は受注できない状況だ。
同業の三陽工業(SYM)は、輸出向け受注は4万台が出荷できておらず、域内向けは1万台が出荷できていないと説明した。現時点で、新規受注は停止していない。
輸出15万台に半減も
柯・執行長は、台湾全体の今年のバイク輸出規模は15万台前後と、例年の40万台の半分以下と予測した。半導体不足のほか、中国の新型コロナウイルス感染拡大を受けた一部都市での事実上のロックダウン(都市封鎖)で工場の稼働が停止したことも、部品不足につながっていると指摘した。今年は台湾バイク産業にとって厳しい1年になると述べた。
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