ニュース 電子 作成日:2022年5月20日_記事番号:T00102641
パソコン市場の新型コロナウイルス特需についてPC大手、宏碁(エイサー)の陳俊聖(ジェイソン・チェン)董事長は19日、特需は既に終了し、2018~19年の市況に戻ったと語った。PCの買い替え周期は3~5年で、中国の一部都市の事実上のロックダウン(都市封鎖)など不安材料も多く、PC市況は悪化していくと予測した。20日付経済日報などが報じた。
Aspire Veroは塗装しないことで、製造過程の二酸化炭素(CO2)排出量を21%削減した(エイサーリリースより)
PC需要期の下半期について陳・董事長は、販売業者と新学期シーズンやセール向け商品について商談しており、売れ行きを期待しているが、市場の不確定要素が多すぎると指摘した。
陳・董事長は、半導体はそれほど不足していないが、中国の一部都市のロックダウンで、サプライチェーン(供給網)が生産できていないのが、エイサーにとって最大の問題だと述べた。さらに、ウクライナ情勢や、インフレを受けた利上げで、消費者の購買意欲が低下していると説明した。
環境配慮型PCで需要刺激
陳・董事長は、需要を刺激するにはイノベーションが必要だと指摘した。ビジネス向けPCに次いで販売が好調な、環境配慮型の「Vero(ヴェロ)」シリーズや、裸眼での3次元(3D)立体視を実現したゲーミング(ゲーム用)製品で、刺激したいと語った。
エイサーは同日、新製品発表会を開催し、Veroシリーズの新製品、ノートPC「Aspire Vero」やデスクトップPC「Veriton Vero オールインワン」などを発表した。Veroシリーズの製品は、部品に再生プラスチックのポストコンシューマーリサイクル(PCR)プラスチックを一定比率使用している。
このほか、3D立体視技術を搭載した、ゲーマーやクリエイター向けの持ち運び可能なモニター「エイサー・スペシャルラボ・ビュー」などを発表した。
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