ニュース 電子 作成日:2022年5月26日_記事番号:T00102749
中国の一部都市での新型コロナウイルス感染拡大を受けた事実上のロックダウン(都市封鎖)の影響で、米アップルが今秋発売するとみられるスマートフォン新機種iPhone14シリーズのうち、少なくとも1機種の開発が予定より3週間遅れているとの観測を、日本経済新聞の英字メディア、日経アジアが25日報じた。業界関係者は、開発が遅れているのは電子機器受託生産大手、和碩聯合科技(ペガトロン)が組み立てるiPhone14マックスで、アップルは鴻海精密工業に対し、新機種の出荷を昨年より3000万台以上増やすよう求めたようだ。25日付経済日報などが報じた。
アップルは今秋、既存機種のiPhone13シリーズの後継機として、▽iPhone14、▽iPhone14プロ、▽iPhone14プロマックス──を発売するほか、販売不振だった5.4インチのiPhone13ミニの代わりに、6.7インチのiPhone14マックスを発売するとみられている。
消息筋によると、iPhone14シリーズは現在、製品が仕様通りに動くかどうかを検証する技術検証試験(EVT)の段階に入っている。ある機種は6月末までにEVTを完了する予定だったが、上海市のロックダウンで物流などの制限があり、約3週間遅れている。7月初旬までに次の段階に移れなければ、9月初旬の量産に間に合わない見通しだ。
業界関係者は、上海市や江蘇省昆山市など華東地域のロックダウンで、ペガトロンのiPhone組み立て工場は影響を受けたと指摘した。ペガトロンは生産再開の許可を最近取得したところで、新製品導入(NPI)のスケジュールが遅れている。
鴻海、2カ月前倒し
鴻海がiPhoneを組み立てている河南省の鄭州工場は、ロックダウンの影響を受けていないようだ。鴻海は、ハイエンドモデルのiPhone14プロとiPhone14プロマックスを手掛けるとされる。
鄭州工場の内情をよく知る人物によると、アップルは生産能力不足を懸念し、鴻海に対し、iPhone14シリーズ出荷に向けた在庫の準備を2カ月以上早めるよう求めた。出荷台数は昨年のiPhone13シリーズより3000万台以上増える見通しだ。
アップルはこれまでに、中国の一部都市でのロックダウンが、現行機種の生産に支障をきたし、第3四半期(4~6月)に最大80億米ドルの収益減になる可能性があるとの見方を示していた。
ロックダウンの影響で、中国での1~4月のiPhone出荷台数も1,330万台と前年同期比5%減少している。
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