台湾の今年の経済成長率予測についてアジア開発銀行（ＡＤＢ）は16日、７月発表値の4.5％から4.2％に、来年予測を4.8％から4.6％に下方修正すると発表した。17日付経済日報が報じた。
ＡＤＢは下方修正の理由として、▽日本・欧米の景気不振▽アジアの中央銀行によるインフレ抑制目的の利上げ──を挙げた。
中国の今年の経済成長率予測は、７月発表値の9.9％から10％に引き上げたが、来年予測は9.７％から9.5％に引き下げた。中央銀行が15日に利下げを発表しており、今年下半期は市中銀行向け融資規制が緩和される見通しのためだ。
日本を除くアジア全体の今年の経済成長率予測は7.6％、来年は7.2％と発表された。４月発表値と比べそれぞれ、0.1ポイント、0.4ポイントの下方修正だ。今年のインフレ率予測は7.8％で、４月発表値の5.1％より大幅に上方修正した。一方、来年は６％まで下がると予測している。
