ニュース 商業・サービス 作成日:2022年6月8日_記事番号:T00102955
書店・雑貨チェーン大手、誠品生活(エスライト・スペクトラム)が台北都市交通システム(MRT)台北駅地下街K区の站前店の営業を終了するとの観測について、誠品生活は7日、新型コロナウイルス感染症流行の影響で人出が激減しており、貸主の台北市政府と対応を検討中だと認めた。誠品生活は2020年6月から店舗の整理を進めている。今年3月に台中市西区の誠品台中金典店の営業を終了した。下半期には高雄市の2店舗も閉店する予定だ。8日付工商時報などが報じた。
誠品站前店の賃貸契約はまだ数年残っているようだ。消息筋によると、誠品生活は、台北市政府の賃料が高く、転貸も難しいと考え、交渉は最終段階に入っているようだ。
誠品生活は下半期に、百貨店大手、遠東そごう高雄店内の高雄SOGO店を閉店する予定だ。高雄市三民区の複合商業施設、悦誠広場(ジョイプラザ)が8月末に営業を終了することから、同店内の高雄悦誠店も閉店する。
台北市信義区の誠品信義旗艦店は、23年末に入居ビルの賃貸契約が期限を迎える。ビルを共同で所有している7社のうち統一集団の羅智先(アレックス・ルオ)董事長は1日、誠品が20年間の長期契約を求めており、来年6月30日までに契約を延長するか慎重に判断すると語った。
大型店舗3店出店へ
誠品生活の呉旻潔(マーシー・ウー)董事長は20年5月、24時間営業の敦南店(台北市大安区)の閉店を皮切りに、店舗を整理し、経営体質の改善を進める方針を示していた。
誠品生活は、23年に台北市新店区の商業施設「裕隆城」に、売り場面積1万9000坪のアジア旗艦店をオープンする予定だ。23年には、台中市の七期再開発エリアにも7500坪の店舗を出店する計画だ。24年には、台南市で6000坪の路面店を開業する予定だ。
誠品生活は21年10月から、書店や飲食スペースなどを併設した小型店舗「誠品生活時光(eslite me-time)」も展開している。25年に100店以上を目指す。
誠品生活の店舗は現在、▽台湾、34店、▽中国、1店、▽香港、6店、▽日本、1店──。
第1四半期の売上高構成比は、▽実店舗、87%、▽飲食店・宿泊施設、7%、▽オンラインストア、6%──だった。純損失は6900万台湾元(約3億1000万円)。22年の売上高は185億~190億元の見込みで、23年は200億元を目指す。
【セミナー情報です】
賃上げブーム襲来!企業はどうする?2022年最新日台給与動向セミナー。6月20日開催。アンケートにご協力いただいた方には給与レポートを贈呈し、優待価格でセミナーにご招待します。
検索は「日台の給与動向、ワイズ」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722