ニュース 電子 作成日:2022年6月10日_記事番号:T00103001
2年余りのパソコン市場の新型コロナウイルス特需は終了したと先月発言していたPC大手、宏碁(エイサー)の陳俊聖(ジェイソン・チェン)董事長は9日、PC市場は既に供給が需要を上回っており、コロナ前よりは需要が強いものの、下半期の市況見通しは良くないと語った。10日付工商時報などが報じた。
陳・董事長(右)は、市況見通しは不透明だが、最善の準備をしていると語った。エイサーは、PCやモニター以外の子会社の4月売上高がグループ全体の22%と前年同月比7%上昇した(9日=中央社)
エイサーの第1四半期の在庫は前期比8.78%増、前年同期比26.59%増の638億5900万台湾元(約2900億円)で、棚卸資産構成比率は初めて30%を超えた。在庫回転日数は79日で、前期より10日延び、前年同期より12日延びた。
台湾の同業の在庫回転日数も、▽華碩電脳(ASUS)、148日、▽技嘉科技(ギガバイト・テクノロジー)、108日、▽微星科技(マイクロスター・インターナショナル、MSI)、88日──と、いずれも前期、前年同期より延びた。
インフレ、財布のひも堅く
供給面について陳・董事長は、半導体など部品不足は第1四半期までに大幅に改善しており、中国の一部都市でのロックダウン(都市封鎖)の制限緩和でサプライチェーン(供給網)も正常化に向かっていると語った。
需要面については、ウクライナ情勢やインフレ、各国の利上げで、消費者の購買意欲が削がれ、PCなど耐久消費財支出が減少していると語った。PCが故障しても修理し、買い替えるとは限らないと指摘した。
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