ニュース 電子 作成日:2022年6月14日_記事番号:T00103051
14日付工商時報によると、電子機器受託生産大手、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)は、アップルのタブレット端末「iPad」と腕時計型ウエアラブル(装着型)端末「Apple Watch(アップルウオッチ)」の受託生産を今後受注しないことを決めたようだ。かつて台湾のサプライチェーン(供給網)を潤してきたアップル製品は、もはや高い成長が見込めない上、中国の受託生産メーカーの参入で利益率が下がっている。広達電脳(クアンタ・コンピューター)のアップルウオッチ受託生産終了に続き、アップルの「果実」を手放す。
コンパルは、アップル製品の受託生産部門を解散し、人員は他の部門や製品に異動させているようだ。コンパルはノーコメントとした。
翁宗斌・総経理は年初、今年のミッションは粗利益率の向上と表明していた。コンパルの粗利益率は過去10年以上、3~4%で推移しており、第1四半期の粗利益率は3.65%だった。19年にアップルウオッチの受託生産をやめたとされるクアンタの第1四半期粗利益率は5.31%だった。
業界関係者は、人気の高いアップル製品ほど、受注の季節変動が大きく、1年のうち1四半期は大幅黒字だが、1四半期は出ても小幅な利益で、残りの2四半期は赤字だと指摘した。
鴻海などが引き継ぎか
コンパルは、15年からiPad、19年からアップルウオッチの受託生産を開始したが、3年余りで見切りを付けたことになる。
コンパルが手掛けていたアップル製品の組み立ては、鴻海精密工業や中国の立訊精密工業(ラックスシェア)、比亜迪(BYD)が受注を分け合うとみられる。
【セミナー情報です】
賃上げブーム襲来!企業はどうする?2022年最新日台給与動向セミナー。6月20日開催。アンケートにご協力いただいた方には給与レポートを贈呈し、優待価格でセミナーにご招待します。
検索は「日台の給与動向、ワイズ」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722