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リーマン債、外資が安値で買い付け


ニュース 金融 作成日:2008年9月17日_記事番号:T00010306

リーマン債、外資が安値で買い付け

 
 米証券大手リーマン・ブラザーズの破産を受け、外資系投資銀行はリーマンが発行した債券を額面の30~35%という安値で買い付けている。17日付経済日報が伝えた。
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 リーマン関連債の買い付けに動いているのは、ドイツ銀行、ゴールドマン・サックス、UBSなど。台湾の金融機関は既にオファーを受けているというが、処分を急ぐことには慎重な立場だ。

 市中銀行幹部によると、市場では過去数カ月にわたり、複数の外資系証券会社がリーマン関連債の買い付けに動いていたという。買い付け参考価格はリーマン破産申請前には額面の72~73%だったが、破産申請後には20~30%まで下落した。

 リーマン債に4億4,200万台湾元(約14億5,000万円)を投資している華南銀行の関係者は、保有債権の償還順位が高いため、「額面の30%台では売り急がない。40~50%まで値を戻すのを待って切り売りすることになるのではないか」と話した。

 中国信託商業銀行の関係者は「仕組債の買い取り価格は30%強だが、実勢価格は60~70%に達する可能性もある。リーマンも依然他の金融機関の買収対象になる可能性がある」と売却には慎重な姿勢を示した。