ニュース 自動車・二輪車 作成日:2022年6月15日_記事番号:T00103079
バイク大手、三陽工業(SYM)は14日、アルミニウム電池メーカー、亜福儲能(APh ePower)に2025年までに30億台湾元(約140億円)を追加出資すると発表した。出資比率は現在の32%から、74%に上昇する。亜福儲能は下半期、南部科学園区(南科)高雄園区(高雄市路竹区)に量産工場(面積3ヘクタール)に着工し、25年に世界で初めて量産を開始する計画だ。SYMは、25年にもアルミニウム電池搭載の電動バイクを発売するとみられている。15日付経済日報などが報じた。
SYMの呉・董事長(右8)は、亜福儲能のアルミ電池は、▽急速充電・急速放電、▽耐性、▽安全性、▽環境にやさしい、▽寿命が長い──という強みがあると述べた(亜福儲能リリースより)
SYMは19年に亜福儲能に4億7000万元を出資。亜福儲能は、南科高雄園区にアルミ電池のパイロットプラントを設置した。SYMは20年11月、アルミニウム電池搭載の商用三輪電動バイク「EF3」を発表している。
充電、わずか15分
SYMは、アルミ電池は電動モビリティーや無停電電源装置(UPS)などエネルギー貯蔵システムに応用できると説明した。わずか15分でフル充電できる上、寿命は8~10年と長いので、自動車メーカーはバッテリー交換ステーションの設置や予備のバッテリーの調達にかかっていた巨額の資金が不要になると指摘した。
アルミニウムは、リチウム電池に使用するリチウムやコバルトなどレアメタルと比べ、価格が安定しており、供給不足になるリスクが低い。また、製造から使用、回収までのライフサイクルの二酸化炭素(CO2)排出量も少ない。
市場規模1000億ドル
SYMの呉清源・董事長は、亜福儲能がエネルギー貯蔵システムに参入すれば、風力発電や太陽光発電、台湾電力(台電、TPC)の予備電源としても利用できると指摘した。
呉・董事長は、台湾市場のほか、輸出にも注力し、電動車やエネルギー貯蔵など、1000億米ドル以上の電池市場の商機を狙うと述べた。
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