ニュース 医薬 作成日:2022年6月15日_記事番号:T00103085
衛生福利部(衛福部)食品薬物管理署(TFDA)は14日、新北市の大鑫資訊(セーフウェイOAサプライ)が米国製として輸入、販売した家庭用の新型コロナウイルス抗原検査キット「Flowflex 富楽家用新冠抗原快速検測試剤」に違法の疑いがあるとして、同社に輸入、販売の禁止と、販売済み237万回分の1カ月以内の回収を命じたと発表した。中央社電などが報じた。
検査結果に異常がみられた検査キット(14日=中央社)
同社の検査キットは、台中市政府の配布分を使用した市民から、陽性でも陰性でも浮かび上がるはずのCのラインが浮かび上がらないとの声が上がり、台中市政府と、同じロット番号「COV2025056」を調達していた高雄市政府衛生局が、回収を発表していた。
邱俊憲・高雄市議会議員(民進党)によると、問題の検査キットは▽台北市政府消防局、▽台中市政府、▽高雄市政府衛生局──など計13の機関が調達していた。
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は14日、中央政府は問題の検査キットを調達していないと説明した。
罰金1千万元も
新竹地方検察署(新竹地検)は、大鑫資訊は中国製の抗原検査キットを米国製と偽って輸入、販売していた疑いがあるとして、同社執行長である黄南競・容疑者の拘束を新竹地方法院(地方裁判所)に請求し、認められた。
食薬署医療器材・化粧品組の林欣慧・簡任技正は、同検査キットに許可された申請内容と異なる事実が今後の調査で判明した場合、医療器材管理法により、3年以下の懲役および1000万台湾元(約4550万円)以下の罰金が科されると説明した。
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