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作成日:2008年9月18日_記事番号:T00010319
高雄港、陸上運送のトラック激減
高雄港で輸入バラ積み貨物の陸上運送を担うトラックの数が激減している。高雄市汽車貨運商業同業公会の邱莉ブン常務理事(ブンはあめかんむりに文)によるとガソリン価格高騰および運賃の値下がりの影響で同港で運送に従事するトラックの数は過去3、4年で約800台から200台前後まで減少しており、「どこがより長く生き残れるか」を競っている状況だという。18日付経済日報が報じた。
邱常務理事は、「高雄港はスクラップ鋼、クロム鉄鉱、石炭、とうもろこし、大豆などの基幹原料を扱う域内最大の海運港で、トラック運送が倒れれば、海運業界に運賃の値上げまたは高雄港への輸送拒否を引き起こし、荷主の運送コストが上昇する」として、「座視してはならない」と窮状を訴えた。
邱常務理事によると、高雄港のトラック運送業界は、数年前まで需要を供給が上回る状態で、価格競争がし烈になっていたという。しかしガソリン価格が以前の1リットル約11台湾元からピーク時には33.5元(約110円)まで上昇しコストは2倍以上に跳ね上がったという。しかし一方運賃は停滞しており、1991年に高雄港から高雄国際空港までで1トン当たり55元だったが、現在でも60元までしか上昇していない。