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銀行の資産運用目標、下方修正相次ぐ


ニュース 金融 作成日:2008年9月18日_記事番号:T00010322

銀行の資産運用目標、下方修正相次ぐ

 
 リーマン・ブラザーズの破綻(はたん)やバンク・オブ・アメリカ(BOA)によるメリルリンチ買収など、米国金融市場の不安を受け、域内銀行の資産運用業務にも影響が出始めている。台北富邦銀行や中国信託商業銀行(CTB)では、年間の業績目標の数値を当初値からマイナス30~40%と大幅に下方修正した。18日付工商時報が伝えた。
  
 金融業界では昨年より資産運用業務の需要が高まったが、サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)やリスクの高い仕組み債などの問題を受けて、今年、投資型商品は平均で2~3割の損失が出ると予想されている。さらに、今回の米国発の金融危機により、下半期の市場は前年同期比で4割~5割縮小するもようだ。

 台北富邦銀では8月の法人説明会で、今年の資産運用業務の目標を38億700万台湾元に引き下げたばかりだが、改めて30億元(約97億5,000万円)への再引き下げを行った。当初の目標値50億7,600万元からは40.89%マイナスとなる。

 中信銀は、7月末時点で今年の資産運用業務の目標達成率は55%で、下半期にはさらなる成長を見込んでいた。しかし、市場環境悪化により、当初目標の90億元から30%マイナスの63億元へと一気に大幅な下方修正を行った。
 
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