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AIG傘下の南山人寿、「400億元の現金準備あり」


ニュース 金融 作成日:2008年9月18日_記事番号:T00010323

AIG傘下の南山人寿、「400億元の現金準備あり」

 
 生命保険大手、南山人寿保険の陳潤霖総経理は17日、親会社の米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の破綻(はたん)が一時ささやかれたが、AIGと関係なく南山の保険契約者の権益は守られていると強調した。現在は▽保険契約の解約▽保険金支払▽契約者貸付──などに備え、毎日400億台湾元(約1,300億円)の現金を準備しているという。18日付工商時報などが報じた。

 南山は17日付大手各紙にも、「同社の営業は通常通り行われており、保険契約者の権益に影響はない」と訴える広告を掲載した。陳総経理はその根拠として、南山は保険料収入を南山名義の資産としており、その金額が1兆4,000億元に上ることを挙げた。そのうち65%は台湾、35%が海外にあるという。また、南山とAIGはそれぞれ独立した企業であり、AIGの財務状況は南山に影響を与えないと語った。

 なお、行政院金融監督管理委員会(金管会)の李紀珠主任委員は17日、金管会が南山の償還能力を保証するかのような報道が出ていたが、金管会は個別の金融機関について保証することはないと表明した。黄天牧金管会保険局長は、南山の契約は392万件だが、解約件数は全体数から見て非常に少ないと指摘した。