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金管会、リーマン破綻で緊急対策発表


ニュース 金融 作成日:2008年9月18日_記事番号:T00010325

金管会、リーマン破綻で緊急対策発表

 
 行政院金融監督管理委員会(金管会)は17日、米証券大手リーマン・ブラザーズの破綻を受け、銀行が投資家に代わり、リーマン側に損害賠償を求めることなどを柱とする緊急対策を発表した。金管会の李紀珠副主任委員は「できるだけ個人投資家の資金を保護したい」と強調した。18日付蘋果日報が伝えた。

 金管会の措置は、リーマンの仕組み債を購入した投資家を保護することが目的。李副主任委員は、リーマンの台湾子会社を問題金融機関に指定し、資産を台湾の債務償還に優先的に充てるよう求めることを求める考えを示した。

 また、金管会の張明道銀行局長は、投資家に販売した商品がリーマンが発行した仕組み債である場合、銀行が進んで投資家に通知を行うよう指導したことを明らかにした。

 リーマンへの賠償要求をめぐっては、中国信託商業銀行(CTB)と台新銀行が訴訟提起を決めている。このため、金管会は中華民国銀行公会を取りまとめ役とし、他の銀行も集団訴訟に加わるよう促した。

 金管会によると、リーマンの金融商品に対する台湾の金融機関の投資額は、銀行が162億台湾元(約527億円)、保険が185億元、投信が34億元となっている。