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《新型肺炎》国鼎生技のコロナ治療薬、米FDAにEUA申請へ/台湾


ニュース 医薬 作成日:2022年6月24日_記事番号:T00103254

《新型肺炎》国鼎生技のコロナ治療薬、米FDAにEUA申請へ/台湾

 医薬品、健康食品の製造販売を手掛ける国鼎生物科技(ゴールデン・バイオテクノロジー)は23日、米食品医薬品局(FDA)に、同社原料アントロキノノールを新型コロナウイルス感染症の治療薬として緊急使用許可(EUA)を申請する予定と発表した。

/date/2022/06/24/05corona_2.jpgベニクスノキタケ(国鼎生技リリースより)

 同社は、米FDAから許可を得て、2020年10月から実施していた軽度から中等度の新型コロナウイルスの入院患者に対するアントロキノノールの第2相臨床試験で、プラセボ(偽薬)と比較して、回復率、集中治療室(ICU)治療期間短縮、入院期間短縮などの有効性を示した結果が22年1月に発表されたため、緊急使用許可の申請を準備していると説明した。承認が下りれば、健康食品としても長年の食経験があり、副作用の少ないアントロキノノールの服用により、新型コロナウイルス感染後の重症化予防、死亡予防、無症状化に役立つとの考えを示した。アントロキノノールの原料は、台湾古来の固有植物であるベニクスノキタケと呼ばれる、台湾に古来から生息するクスノキに寄生する紅色のキノコ。ベニクスノキタケは、肝機能の改善、免疫力の維持機能があるとして、台湾の人々に食されている。

 同社は、21年7月1日に衛生福利部(衛福部)食品薬物管理署(TFDA、食薬署)から緊急承認を取得、コンパッショネート・ユース(未承認医薬品の人道的使用使用)で新型コロナウイルス感染者を治療できるようになり、22年1月の米国FDA臨床試験の良好な試験結果の発表後、注文が激増し、品薄が続いていると説明した。