ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム 会社概要 採用情報 お問い合わせ

コンサルティング リサーチ セミナー 在台日本人にPR 経済ニュース 労務顧問会員

TSMC、つくばの3DIC研究開発センター開所【図】(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2022年6月27日_記事番号:T00103273

TSMC、つくばの3DIC研究開発センター開所【図】(トップニュース)/台湾

 ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は24日、産業技術総合研究所(産総研、AIST)つくばセンター(茨城県つくば市)に設置した、3次元(3D)実装技術と先進封止(パッケージング)用材料技術の研究開発(R&D)拠点、TSMCジャパン3DIC研究開発センターの開所式を開催した。日本政府は、イビデンなど日本の半導体材料、設備メーカー20社以上が参画する計画と説明し、総投資額の半分以上に当たる190億円を支援している。魏哲家・総裁は開所式のあいさつで、台湾と日本は世界の半導体サプライチェーン(供給網)で重要な役割を担っていると指摘した上で、同センターの開所によって、日本のパートナーとともに半導体産業のイノベーションを加速すると語った。25日付工商時報などが報じた。

/date/2022/06/27/013D_2.jpg

 廖徳堆(マービン・リャオ)先進パッケージング技術・サービス副総経理は、これまでは単一のICチップに集積できるトランジスタは数百億個だったが、3D実装技術や先進パッケージングが確立すれば数千億個まで増やすことが可能で、新たな演算能力を提供できると説明。パートナー企業との技術開発に期待感を示した。

 TSMCは2021年3月、日本子会社の「TSMCジャパン3DIC研究開発センター」(横浜市)を設立した。つくばセンターの研究開発センターにはクリーンルームを設置しており、総投資額は370億円。うち日本政府は経済産業省所管の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)を通じて190億円を支援し、TSMCが180億円を投じている。

 経済産業省は、参画メーカーとして、イビデンのほか、材料メーカーの▽新光電気工業、▽東京応化工業──、設備メーカーの▽ディスコ、▽芝浦メカトロニクス、▽日立ハイテク──などの名前を上げている。一方で、7日付電子時報が日本経済新聞の報道を基に報じたところによると、経済産業省からメーカー側への事前連絡がないなど、事前の交渉が不十分だったとの指摘もある。

 経済産業省はこのほか、TSMCとソニーグループ、デンソーなどの合弁会社、ジャパン・アドバンスト・セミコンダクター・マニュファクチャリング(JASM)が建設中の熊本工場に対し、最大4760億円を補助することを決定している。熊本工場は24年に稼働予定で、12/16ナノ、22/28ナノメートル製造プロセスを採用し、月産能力は12インチウエハー5万5000枚の計画だ。

成熟プロセス、80億ドル投資

 27日付経済日報が業界関係者の話を基に伝えたところによると、TSMCは成熟製造プロセスへの22年と23年設備投資額は、それぞれ40億米ドル以上と、業界最高額となる見通しだ。40ナノプロセスに設備投資を集中させるようだ。

 TSMCは成熟製造プロセスのうち、特殊製造プロセスの占める割合を、18年の45%から、21年は60%へと拡大している。

 

【セミナー情報です】

台湾駐在前または駐在間もない日本人経営者・管理者の皆様へ!「カタカナで学ぶビジネス中国語」セミナーを7月7日にオンラインで無料開催!参加者には「よく使う中国語単語100選(カタカナ発音付き)」を進呈します。

検索は「ビジネス中国語、ワイズコンサルティング」。

【セミナー情報の詳細はこちら】

https://www.ys-consulting.com.tw/seminar/103050.html