ニュース 電子 作成日:2022年6月29日_記事番号:T00103324
宏達国際電子(HTC)は28日、HTCのインターネット上の仮想空間「メタバース」プラットフォーム「VIVERSE(バイバース)」に、アプリのダウンロード不要、ワンタッチで接続できるスマートフォン新機種「Desire 22 pro(デザイア22プロ)」を発表した。世界初のメタバーススマホとうたう。台湾での発売は7月1日。本体価格1万1990台湾元(約5万5000円)、通信契約とセットでゼロ元に抑え、バイバースユーザーの拡大を図る。7月に欧州、年内に日本でも発売する予定だ。29日付経済日報などが報じた。
デザイア22プロは、メタバースに日常的に接続する生活を先取りしたスマホで、ゲーマーに人気になりそうだ(HTCフェイスブックより)
デザイア22プロは、HTCのメタバース対応アプリを多数内蔵しているため、他のアンドロイドOS(基本ソフト)搭載スマホのように、Google Play(グーグルプレイ)ストアでアプリをダウンロードする必要がない。
メタバース対応アプリを通じ、VIVERSE上でアバターを作成し、会議や展覧会、コンサートに参加できるほか、暗号資産を管理するデジタルウォレット機能「VIVE Wallet」、デジタルアセットを取引する「VIVE Market」などが利用できる。HTCの眼鏡タイプのバーチャルリアリティー(VR)グラス「VIVE Flow」との接続も可能だ。
4人に1人、1日1時間利用へ
黄昭穎・HTCアジア太平洋地区総経理は、市場調査会社の予測によると、5年以内にスマホユーザーの25%が、メタバースで1日当たり1時間過ごすようになり、企業の30%がメタバースで製品やサービスを提供するようになると指摘した。HTCはメタバースを発展の中心に据えている。
デザイア22プロは、第5世代移動通信(5G)対応で、チップセットはクアルコムの「スナップドラゴン695 5G」を搭載している。ディスプレイは6.6インチのフルハイビジョンで、リフレッシュレートは120ヘルツ(Hz)。8ギガバイト(GB)のメモリーと128ギガバイトのストレージを備える。
黄・アジア太平洋地区総経理は、デザイア22プロは、競合に当たる、中国のOPPO広東移動通信系のrealme(リアルミー)の「リアルミー9プロ」と、ハードウエアのスペックはほぼ同じで、希望小売価格も同じだったが、リアルミー9プロは発売3カ月で30%値崩れしたと指摘した。
また黄・アジア太平洋地区総経理は、中国の上海市や昆山市での新型コロナウイルス感染拡大を受けた都市封鎖(ロックダウン)により、デザイア22プロは生産スケジュールが遅れ、4月発表予定が遅れたと説明した。
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